アメリカ生活

Hilty & Bosch ストリートダンスワークショップ

2015年7月10日

30カ国以上でゲストショーケースを披露し、YouTubeでの累計再生回数は2000万回を超える、世界を股にかけて活躍する日本のストリートダンスユニットHilty & Boschの小・中学生を中心としたダンスサマースクールが6月22日から一週間、ベルビューチルドレンズアカデミーで開催され、大人を中心としたワークショップが、6月24日にシアトル、26日にベルビューでそれぞれ行われた。世界最高峰のダンサーから直接学べるまたとないチャンスとあって、総計約100人もの人が駆けつけ、中にはオレゴン、カナダ、ワシントンD.C.からの参加者もいた。 6月26日のワークショップでは、参加者はまずZUMBAでウォームアップ。地元のインストラクターの動きに合わせて、子どもから大人までの参加者とともにHilty & Boschも一緒になって汗を流していた。いよいよHilty & Boschによるダンスレッスンだ。リズムに合わせて前にステップ。大きく膝を上げながら足踏み。指をさした状態で右腕を前、右、上に動かし、最後に体の左側で手をたたく。これらの動きをそれぞれ反復した後、すべてを通しでやるという方法。ほとんどの人がストリートダンスは初めての経験とあって、最初はふたりの動きを追うのにも苦労していたが、回数を重ねるうちに慣れてきてスムーズに。先生ふたりは終始笑顔で体を動かしており、次第にその笑顔が参加者全員に広がった。一時間のワークショップがあっという間に終わり、Hilty & Boschのダンスパフォーマンス披露。映画や本、動物、スポーツからもインスピレーションを得るという多彩なダンスに、参加者たちから大きな歓声があがった。ふたりの息の合ったダンスはもちろん、ソロパートも堪能。カメラを置いて、私も踊り出したい気分になった。色々な国でワークショップを指導してきた彼らにとっても、今回のように、ダンサー以外の幅広い年齢層の人に教えるのは初めてだったそうで、「最初は探り探りやっていましたが、だんだんみなさんが乗ってきたのが分かってきました」と嬉しそう。「ぜひ来年もシアトルに戻ってきたい」と語ってくれた。
取材・文・写真：井山文枝