ソイソースは500号を達成しました。読者の皆様、取材にご協力いただいた皆様、寄稿してくださった筆者の方々、広告主の皆様のサポートのおかげです。心から感謝申し上げます。今回は、かつての編集長2人からのメッセージ、そして昔のソイソースを知らないスタッフが、新鮮な目で選んだ過去の特集、記事をご紹介します。
- かつての編集長2人からのメッセージ
- 過去の特集から、印象に残る特集ピックアップ
- スタッフが見つけたちょっと気になる過去記事
スタッフが見つけたちょっと気になる過去記事
2000 年2 月25 日号
安くておいしいレストラン「アムブロシアー・カフェ AMBROSIA CAFÉ /ヤミ-・ハウス・ベーカリー Yummy House Bakery
<要約>
インターナショナル・ディストリクトの、タピオカ入りドリンク(パールティー・バブルティー)を扱う台湾風喫茶店アムブロシアー・カフェと香港風喫茶店ヤミ-・ハウス・ベーカリーを紹介した記事。数あるトッピングの1つとしてタピオカに注目し、若者のあいだで流行中だとレポート。1杯$2.50で販売されていたタピオカ入りドリンクは、「謎の飲み物」、「黒いビー玉」と、珍しい飲み物として紹介されている。
<スタッフの感想>
今でこそ一般的な飲み物だが、2000年当時ではタピオカ入りドリンク(バブルティー)は珍しかったことが文章から覗える。バブルティーはもともと1980年代に台湾で生まれた飲み物で、1990年ごろから東アジア、東南アジアを中心に人気が広がった。記事に載って16年を経た今、バブルティーを扱う店はシアトル中で見られる。記事内で筆者が「飲み物の底にはなにやら黒いビー玉大のものがユラユラ沈滞していて、それをその特大ストローでグビグビと吸い上げているよう」と描写しているのがおもしろい。ちなみに同記事で紹介している2つの喫茶店は、今でもインターナショナル・ディストリクトに健在。(F)
2001年3月25号
安くておいしいレストラン「エゾギクヌードルカフェ」
<要約>
2000年10月、ブロードウェイに日本の人気ラーメン店「えぞ菊」のシアトル店、「エゾギクヌードルカフェ」が秘伝のみそだれを使ったみそラーメンが自慢の店としてオープン。試食した記者は「少し太めの麺にツヤとコシがあり、トリガラ豚骨などで作ったすっきりした味のだし、シャキッと炒めたたっぷりのモヤシひき肉も声高に主張することなく全体的によくまとまったラーメン」と感想を述べている。
<スタッフの感想>
侍ヌードルがシアトル初のラーメン屋と思っている人が多いと思うが、ソイソースの膨大なバックナンバーの中からこの記事を見つけたときにはみんなでびっくり。侍ヌードルの開店直後の広告も2007年9月10日号に載っていた。「宇和島屋シアトル店に本場・豚骨ラーメン「Samurai Noodle」が参上。ゴマ油の香りが食欲を誘う、ピリ辛ネギラーメンが大好評です!流水ラーメン20%OFF、平日15%OFF割引券もご一緒にどうぞ!」とある。7年も前に登場したラーメン専門店「エゾギクヌードルカフェ」は、残念ながらそ現在その姿を残してはいない。アメリカ人に受け入れられるには少し時代が早すぎたのかもしれない。今のラーメン屋激戦地区シアトル・ベルビューを知るものにとってはうそのようだ。(S)
2004 年10 月25 日号
抽選永住権(DV-2006)
<要約>
アメリカの抽選永住権(Diversity Visa)、いわゆるグリーンカードロタリーの記事。2004年度の概要を五十畑弁護士が解説している。
応募期間は2004年11月5日からの約2カ月間で、応募締め切りに関して太平洋標準時間への注意が促されている。出生地が日本の人は、抽選対象となっており、高卒程度の学歴または職歴があることが応募資格となっている。申請は全てオンラインで、デジタル写真が必要だという。最後は、「当選しなかった方には何の通知も届きません」と締めくくられている。
<スタッフの感想>
アメリカではグリーンカードが抽選で当たると初めて聞いた時は、嘘かと思った。私は学生ビザで滞在しているが、申請には手間とお金がそれなりにかかった。アメリカは旅行で通過するだけでもESTAの申請が必要だ。ビザを取得していても入国時にはあれこれ質問される。そんな厳戒なシステムなのに一部を抽選にしてしまうなんて。誰が抽選にしようと言い出したのだろうか。日本では絶対になさそうなシステムだ。
私は学生だが、アメリカに友だちや知り合いがたくさん出来たし、これからも遊びに来たり、アメリカで仕事をしたりしたいと思うようになった。でもビザやESTAがないと入国できないし、ビザがあっても入国できない場合もある。それなのにアメリカに全く関わりのない人が、抽選で入国資格が得られるって、なんだか不思議なアメリカのビザシステムだと考えさせられた。(Y)