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センチュリーリンク・フィールドの野営病院の再配置を決定

インスリー州知事は8日、地域住民や州、連邦政府との協議の上、Department of Defenseによりセンチュリー・フィールドに設営された病院を、助けを必要とする他の地域で展開するため連邦緊急事態管理庁へ再配置の依頼をしたと発表した。

「この決定が出されたからといって、必ずしもワシントン州内で新型コロナウイルスが終息したという意味ではありません。予断を許さない状況はまだ続いており、決められた職業従事者以外は不要不急の外出を避け、家にいるよう自粛を心がけてください。」とするインズリー州知事。「ソーシャル・ディスタンスなどの注意を呼び掛ける前から、いつか医療現場が崩壊するのではと予測し、センチュリーリンク・フィールドの病院の設営の依頼をしてきました。新型コロナウイルスが終息していない今、感染拡大を防ぐため私達は出来得る対策を続けていかなくてはなりません。」とコメントを寄せた。

野営病院が再配置されるまで、官民の指導者は医療現場に必要な機器の補充をしっかりと強化できるように続ける予定だ。州は1,000床もの追加購入や900個以上の人工呼吸器の購入など、必要な医療機器の補充を勤めてきた。また先週はヤキマのアステラ地域医療センターでの医療強化のため医療器具のリースも決定し、このことでワシントン中心部で250人の非感染者の患者の引き受けも可能となった。

「私達の地域で対策を緩和させることが出来るのは、医療スタッフによる素晴らしい働きぶりと、あらゆる医療機関で医療用品を調達できたことで、現時点では治療を必要とする患者を充分受け入れる余力があると考えられるからです。」と加えるインスリー州知事。「我々が一番助けが必要な時に来てくれたコロラドのフォートカルソンの第627ホスピタル・センターの方々には、感謝をしてもしつくせません。彼らは自分たちの生活を差し置いてでも、ワシントン州の人々を救うために来てくれました。彼らのおかげでワシントン州の状況は良くなり、その代わり他の州で助けが必要になりました。今こそ、国全体で協力し合い、助けが必要な他の地域へ派遣をして頂く時期なのです。」

「ワシントン州の医療機関では、ICUの病床や人工呼吸器を含み患者を受け入れる余力があり、他の地域でも必要な医療機器を入手できる様にするためにはこれが正しい決断だと思っています。これらの医療機器を入手するためシアトル市も奮闘してきたことから、ほか地域の医療機関でも同様の機器が必要に駆られている状態かと思います。」と話すのは、シアトルのジェニー・ダーカン市長。「このウイルスは場所を問わず広く広がっており、市や、郡、州境を問わず具合の悪い人や弱っている人々には治療をしていかなくてはなりません。医療機器が足りず補充を待っている間にも、人々はウイルスの脅威にさらされ続けています。全国の高齢者、必要不可欠な職業に従事する人、そして救急関係者の間でも感染は広がり続けております。もしこの状態の中外出禁止令を無視し、公園で集まったり、バーベキューなどをする人がいれば、それだけこの地域に住む人たちを危険に晒し、急激に感染を広げさせることになります。」と述べた。

キング郡のエグゼキュティブのドー・コンスタンティン氏は、「センチュリーリンク・フィールドの野営病院を設立させる際、兵士やエンジニアの方々がそれぞれの地元や家族を後にしてでもワシントン州のために来てくれたことを聞き、新型コロナウイルスの脅威に打ち勝つため人々が一致団結し力を合わせるまさに理想的な姿なのではと感じました。また同時にこの地域のためにそこまでして下さった皆様には、深い感謝の気持ちでいっぱいです。」と話した。「キング郡は、家族から遠く離れ、自分のことを犠牲にしてでも我々を助けてくれた彼らに心からのお礼を申し上げます。助けを必要とする他の地域でも、きっと活躍してくれることを願っています。医療関係者や療養所がこの感染拡大を乗り切ることができるよう、私達は私達に出来ることをしっかりと続け、感染者数を減らし危機を乗り切る姿を全国にみせられるようにしましょう。」と語った。

4月8日に知事室から発表されたプレスリリース原文はこちら:https://www.governor.wa.gov/news-media/inslee-statement-century-link-field-hospital-redeployment