Home シアトル情報 シアトルブログ 秋茄子は嫁に食わすな~みん...

秋茄子は嫁に食わすな~みんなの広場

みんなの広場
秋茄子は嫁に食わすな

シアトルの宇和島屋で買い物をしていると懐かしい物に出合った。日本のなすびだ。アメリカのなすびを最初に見た時、あのデカさと謎の光沢さに驚かされ、初めて食べた時にはあのスポンジ食感に驚いた。

私は日本の田舎育ちで、夏になると家の畑のなすびで「焼きナス」を祖母がよく作ってくれたものだ。ショウガじょうゆでいただく焼きナスを、毎晩家族で奪い合っていたことを覚えている。そんなある日、小学校の国語の授業である言葉を知る。「秋茄子は嫁に食わすな」だ。家族焼きナス戦争真っただ中で、このことわざを習った私。まさに祖母から義娘である私の母へのメッセージに思え、印象的だったのを覚えている。

しかし、このことわざを人生で口にした覚えが全くないのだ。諸説あるが、意味は大きく分けて2つある。「秋に旬を迎えるナスを嫁に食わすのはもったいない」という姑の意地悪な気持ちが1つ。そして、2つ目は嫁への優しさや労りの気持ちだ。秋のなすびは身が締まり、体を冷やす効果があるみたい(ほんとかよ)。つまり、冷えが天敵の若い女性(嫁)にはあまり秋茄子を食べさせるなということを表しているらしい。

どっちにしろ、この言葉の使い道がわからないし、意味を知っても簡単に使えそうにない。そんなことより、祖母の焼きナスを食べたい。(H/ワシントン州シアトル)


お便り、エッセイ、写真募集中!

最近思うこと、ちょっと笑える話、びっくりした事件、旅行記など、テーマは自由です。写真でもOK。お気に入りの店やアイテム、お得な情報もぜひシェアしてください。
①お名前(ペンネーム可)と②在住エリアを添えて、ソイソース編集部(info@soysource.net)までメールでお送りください。楽しいお便りお待ちしています!

※文章や写真は、オリジナルのもの、著作権、肖像権、プライバシーなど権利を侵害しないもの、または事前の掲載許諾を得たものに限ります。何らかの損害が生じた場合、応募者本人が負うものとし、弊社は一切責任を負いません。応募の際はご注意ください。