みんなの広場
ソイソース読者からの寄稿コーナー
注意すべきバス路線
シアトルに来て交通手段はもっぱらバスを利用している。アメリカは公共交通機関の治安が悪いと言われているが、夜間を避ければまったくそんなことはないと思っていた。乗客は常に席を譲り合い、混雑している中の下車では声を掛け合い、乗り遅れた人を見かけたら乗客がドライバーに声を掛けたり、という光景が日常だと思っていた。しかし、ある日用があって、ある路線のバスに乗った時、そのイメージは覆された。お昼を少し過ぎたぐらいだったのだが、車内は異臭がし、奇声を上げている人や周りの乗客に小銭をせびる人、後部座席を一人で占領している人……。シアトルに来て初めてバスの中で身の危険を感じ、思わず次のバス停で降りた。その後友人から、その路線ではかつてバスの中で銃撃事件があり、シアトルに長く住んでいる人は決してその路線には乗らないということを聞いた。安全だと思ってもここは日本ではない。改めて気を引き締めようと思った。(みほ/シアトル)
第二言語
英語が第二言語の者同士だと通じる会話も、ネイティブスピーカー、特にアメリカ人にはどんなに簡単な文や単語でも通じないことが多い。相手が大人ならまだ表情や会話の流れから推測して何を言いたいか分かってくれるが、子どもは容赦がない。先日、6歳の娘のクラスメイトを放課後預かることになった。開口一番「I can’t understand you. I really can’t.」と無邪気に言い放たれた。どうやら前回遊びに来た時に私の言っていることが分からず、私が話しかけるそばから隣にいる娘に「What did your mom say?」と聞いていたので、今日は最初にそれを言っておかなきゃと思ったようだ。そして「 So I will ask you when your mom say something.」と嬉しそうに娘をハグ。はい、よく分かっています。私は「That’s OK. My daughter will be my interpreter. 」というようなことを辛うじて言ったが、それすら通じていなかったことだろう……。(T子/カークランド)