シニアがなんだ!カナダで再出発
在シアトル日本国総領事館に現地職員として39年間勤務した後に、2013年定年退職した武田 彰さんが綴るハッピー・シニアライフ。国境を超えるものの、シアトルに隣接する都市であるカナダのバンクーバーB.C.で過ごす海外リタイアメント生活を、お伝えしていきます。
バンクーバーで外食: イエールタウン編
2月末から、ワクチン接種完了者に対するカナダ入国規制が少し緩和され、以前よりバンクーバーに来やすくなるようだ。これ以後変異種が出ないことを祈って、この機にバンクーバーにおける昨今の“主観的”外食事情をお届けしよう。
グルメ志向とは言わないが外食好きの私は、若い頃と違ってスタイリッシュな有名店やチェーン店よりむしろ、家族経営の小規模で品質管理が行き届いた店に引かれる。以下に紹介するのは、家の近くのイエールタウン界隈にある行きつけの店だ。
このパンデミック下で営業を続ける地元レストランを応援すべく、セルフサービス店でさえ多めのチップを加算するなど自分なりにサポートしてきたつもりだ。ちなみに、バンクーバーの店でカード読み取り機に表示されるチップのオプションは15〜25%が相場。日本人経営店に限ると10〜18%と控えめだが、これは国民性なのだろうか?
●ノアズ・カフェ Noah’s Café
www.noahscafe604.com
愛娘の名を店名に、日本人若夫婦が立ち上げた珠玉の和風カフェ。パンデミック中のオープンにもかかわらず、すぐ固定客が付いた。カレー、オムハヤシ、ウニクリームパスタ、カツサンド、ロコモコなど、日本人なら飛び付きたくなるメニューにひとひねり加えてあり、オシャレ。ディナーでは小品をいくつか注文してワインを楽しむ。常に新メニューを考え出すオーナー・シェフの絶え間ない努力・奮闘が肌で感じられる。
●ビストロ・サカナ Bistro Sakana
www.bistrosakana.com
ファッショナブルなイエールタウンのど真ん中にある居酒屋。ここのあぶり寿司セットがイチオシ。24時間前までに予約すればおまかせのコース料理も味わえる。
●ザブ・ザアーブ Zab Zaab
www.zabzaabthai.com
最近開店したタイ料理店。ココナッツミルクを使った各種カレーがお気に入り。牛肉入り平太麺のタイ焼きそば、パッシーユーも必食だ。
●グラブ・ン・ゴー Grab N Go
https://grabngo-yaletown.square.site
新顔の日韓フュージョン、いなりとあぶり寿司の専門店。20種以上のいなりは3個買うとドリンクがおまけに付く。駅の向かいにあるのでテイクアウトに好都合。タコやウナギ、キムチ、ブルゴギなどのトッピングは全部試したくなる。ついでに韓国総菜を持ち帰る。
●キイス・スシ Kiisu Sushi
www.kiisujapanese.com
たまににぎりやちらしが食べたくなると出かける和食店。天ぷらはいつもカラッと揚がる。韓国系なのもあって、手先の器用な相棒のジェームズが作った鮭形の陶芸品を贈ったのが飾られている。
●リトル・サイゴン Little Saigon
www.littlesaigon.ca
フォーが食べたくなるとつい来てしまう。MSG不使用の店は、私にとって貴重な存在。しかもスープは美味。その他のスタンダード・メニューも豊富で、良心的な経営がオーナーの人柄を表す。
●ベーカリー・カフェ群
•Small Victory Bakery https://smallvictory.ca
•Angus T Bakery www.angust.com
•Bake49 https://bake49.com
•Footo Croissant www.footocroissant.com
クリームが中に詰まった新型クロワッサンが最近のトレンド? ますます趣向を凝らして競争し合うイエールタウンのベーカリー4店。フランスの田舎町を訪れた際に毎朝通った小さなパン屋を思い出す。