話題の映画「天気の子」 気になる坂道は、どこ？

2019年7月に日本で公開され、3カ月で動員人数1,000万人を突破した新海 誠監督の長編アニメーション「天気の子」。2020年2月に発表される米アカデミー賞では、長編アニメーション賞と国際長編映画賞の2部門で候補に選ばれています。今、そのワンシーンに登場する坂道を目当てに、田端駅南口を目指すファンがあとを絶ちません。

田端駅南口は静かな住宅街の中にある。活気あふれる北口とは違い、近隣住民の利用がほとんどの南口は、山手線の通る駅とは思えない寂しげな無人改札。崖の中腹に立地し、住宅街へ向かうには石畳の階段、もしくは映画に登場する坂道のどちらかを通る。その坂道から駅を見下ろすと、並列する車両基地の線路、新幹線の走る高架線、大型スーパーのマルエツが。あみ印食品工業の大きな看板もランドマークのひとつだ。 遠くにはスカイツリーも望め、ゆったりとした空気感は東京の下町ならでは。地方から上京した主人公にとって、都会らしいビル群や雑踏のない田端駅南口はどのように感じられただろう。

近辺には、レトロな門構えの銭湯、千歳湯があり、谷中銀座商店街へも歩いて行ける。総菜屋のいちふじ、レモンサワー専門店の写楽にはぜひ立ち寄って欲しい。かわいらしい印鑑専門店、邪悪なハンコ屋 しにものぐるいでは、オリジナル印鑑が作れる。外国人観光客によく利用されているのは、ユースホステルのイキダネ・ハウス。北口方面にあるJR東日本ホテルメッツ田端も、行き交う新幹線を部屋から眺められる、電車好きにはたまらないスポットだ。