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始めよう!おうち飲みライフ

おつまみ作りはいつも実験

アメリカではなかなか手に入らなかったり、あっても高額だったりするのが日本特有の調味料や食材。それでも、地域の店で買えるものを使ってできる工夫はさまざまある。海外に長年暮らしているからこそのノウハウを駆使しているのが、ゆうさんだ。「たとえば、ユズがなくてもレモンとしょうゆを混ぜればいいし、ショウガを利用すれば優しくてさわやかな湯豆腐ができる。ラー油としょうゆ、レモンで、鍋物や水餃子にぴったりのポン酢も作れますよ」

地元の食材を利用して作るゆうさんの時短レシピのレパートリーは多岐に渡る。日本酒に合うおつまみの筆頭、サケの酒粕漬けもゆうさんは独自の工夫を凝らす。「一般的には酒粕を利用して作りますが、その代用となるのがパン粉と余った日本酒。初めて作った時は思った以上に完成度が高くて感動しました(笑)」。レシピを考案したきっかけは、パン粉を使った伊達巻きの作り方を知ったこと。「酒粕漬けにも応用できるのでは」と考えたそう。日本酒はどんな種類でも大丈夫なので、家にあれば活用してみよう。「容器に入れたパン粉の上のラインちょうどくらいまでお酒で浸すのがコツ。容器を横にするとぽたぽたたれ落ちるくらいの柔らかさにするとおいしくなります」。甘めが好きなら、みりんや砂糖を多く入れたり、味噌を足してコクを出したり、好みに合わせて実験のようにいろいろ試してみて欲しい。パン粉そのものが甘いので、しょっぱめが好きなら塩としょうゆだけでもOK。

釣り好きのゆうさんはサケも自分で釣る。1尾から裁ける切り身は12〜16枚くらいとのこと。「切り身の量に合わせて、パン粉の量を増やしてください」。サケ以外に、日本酒の味とぶつからないような淡泊な白身魚にも利用できる。冷凍のティラピアやタラで作ってみるのもおすすめだ。

パン粉で作る!
サケの酒粕漬け

材料

・サケ(切り身) 4〜6切れ
・パン粉 2カップ
・日本酒 3/4カップ
・塩 小さじ1
・砂糖 小さじ1
・しょうゆ 小さじ1
・みりん 小さじ1
・味噌 小さじ1
・和風だし粉末 小さじ1

作り方

①ボウルに入れたパン粉を日本酒に浸す。
②その他の調味料をお好みで足して混ぜ合わせる。
③タッパーウェアなど容器の底全体に1センチくらいの薄い層になるよう②を広げる。
④切り身をその上に並べ、さらに②を同じく1センチくらいの層になるよう広げ、2日間ほど冷蔵庫に入れて漬ける。
⑤フライパンで焼いて出来上がり。とても焦げやすいので、弱火でゆっくりと気を付けながら焼くのがコツ。

ゆうさんのプロフィール: 在米20年以上、タコマに住む。週末や仕事が休みの日は子ども、友人と釣りに出かけ、秋には松茸狩りも行う。よく行くスーパーマーケットとして、フレッド・マイヤーを愛用。