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始めよう!おうち飲みライフ

おうち飲みは「withコロナ」の新しい生活様式に対応するだけでなく、思い立ったらすぐに飲め、何より安上がりといいこと尽くめ。普段からおうち飲み派という達人たちに、日頃飲んでいるお酒やおすすめのおつまみなど、楽しむコツを聞いてみました。

おつまみはもちろん、お酒まで自家製!

「子どもが大きくなるにつれ回数は減って今は年に1、2回ですが、呼んだり呼ばれたりで家飲みをしています」と話すサトルさんはシェフ経験を持ち、おいしい手料理が仲間内で評判。また、12、3年前から始めたというお酒造りは、日に日にレベルアップしている。「近所の人にビール造りを教えてもらって以来、自分で試行錯誤しながら好みの味わいに仕上げられる面白さにすっかりハマっています」

サトルさん宅の秋の恒例ワイン造りの様子今年も間もなく仕込みが始まる

ビールのレシピはネットや仲間内の口コミから情報収集し、その都度アレンジして味を調整している。「最初はいろいろと道具をそろえる必要がありますが、それでも200ドルかからないくらい。ビール自体のコストは本当に安くて済みます。1度に5ガロンほど造って、大瓶25本分くらいですかね」。原材料はビール造りアイテムの専門店で購入。近所のなじみの店が閉店してからは、サウス・シアトルにあるサウンド・ホームブリューやケンモアのマイクロ・ホームブリューに通う。 5年前からワイン造りの楽しさにも目覚め、毎年10月上旬の収穫期にワシントン州南東部のプロサーまでワイン用のブドウを買い付けに出かけているというから驚きだ。「100パウンドのカベルネのブドウを使って、5ガロン造れます。市販されている安ワインと違い、100%果汁を発酵させるので、保存料などの添加物もなく安心。飲んだあとに頭が痛くなることもありません」

以前は日本酒造りも行っていたが、個人ではどうしても温度管理や精米のレベルに限界があり、さほどおいしいものにはならないため、今はやめているとのこと。ほかには自家製梅酒なども棚に並んでおり、常にお酒には事欠かない。「ポットラックの集まりがあれば持っていくこともありますが、家では妻がカクテル派なのでもっぱらひとりで飲んでいます」。普段、お酒のおともに活躍しているのは、なくなるたびに作り置きしているという自家製だれやピクルスだ。「野菜や肉の上に載せたり、いつもの料理にちょい足ししたりしています。常備しておけば、すぐに1品出来上がるので便利ですよ」。

特に炒め物に使うXOだれは、チャイナタウンに出向いて材料を集めて作る本格派。サトルさん宅でおうち飲みのシメに出される炒飯はこのXOだれが利いており、「ひと味違う」といつもゲストに大好評だ。最近は生ハム作りに挑戦しているというサトルさん。お酒もおつまみも、レパートリーは広がるばかりだ。

いつもの野菜炒めや炒飯に足すだけでプロの味わい
XOだれ

材料

・金華ハム(角切り) 2カップ
・ホタテ干し貝柱 1カップ
・干しエビ 1カップ
・シャロットまたは玉ネギ(みじん切り) 4カップ
・ニンニク(みじん切り) 1/2カップ
・サラダ油 適宜
・塩 少々

作り方

鍋に具材を全て入れ、ひたひたより少し多めの油で炒め煮にする。
②油がふつふつとした状態になったら弱火にして、水分がなくなるまで2時間ほど火にかける。
③塩で好みの味に調整したら完成。


冷ややっこやチキンにかけて絶品!
ネギショウガだれ

材料

・ショウガ(すりおろし) 1/2カップ
・コーシャーソルト 大さじ1
・グリーンオニオン(みじん切り) 4、5本
・サラダ油 3/4カップ

作り方

ステンレス製のボウルに油以外の全ての材料を入れて混ぜ合わせる
熱々に熱した油を①に上から流し入れる。
よく混ぜてから冷蔵庫に入れて冷やす。

 

サトルさんのプロフィール:日米で長く飲食業に従事。現在は妻、子ども2人、犬1匹とレントンに暮らす。

 

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