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スーパーフード、クコの実

20160101_aroma-min クコの実(Goji Berry)は、赤い小さな実で、漢字では枸杞 (クコ)と書きます。最近よく耳にする「スーパーフード」と呼ばれる食品のひとつで、今ではスーパーでも乾燥したものが簡単に買えるようになりました。主な原産国は中国で、日本でも自生していますがほぼ市場には出回っていません。アジアでは2000年も前から栽培されており、昔から「赤いダイアモンド」の異名がつくほど、栄養学的に高い価値があると考えられていたのです。

効能として、まず第一に挙げられるのが抗酸化作用。実の赤い色に含まれているゼアキサンチンというカロテノイドの一種が、老化防止もさることながら目の健康維持にも深く関与しています。また、ビタミンC、A、鉄分を含み、低カロリーで脂肪分ゼロ、豊富な繊維も入っています。これらの成分から、便秘、ダイエット、疲労回復、白内障の予防、風邪の症状緩和、免疫システムの強化など、うれしい効能が期待できます。

注意点として、血液をサラサラにさせる薬や、糖尿病の薬を飲んでいる人は、日々のクコの実の摂取で好ましくない反応が出る場合が時にありますので、不安な方はかかりつけのドクターにご相談ください。基本的には安全なものとされています。

味は、軽い甘みがありクセはありませんので、飲み物を始め様々な料理に使えます。お手持ちの好みのハーブティやお茶に5、6粒を入れて数分蒸らしてください。私はほうじ茶やウーロン茶、ジャスミン茶に入れて楽しんでいます。ティーバックには入れ込まず、そのままお茶を飲むのと一緒に食してください。また、煮込み料理などに入れ込んでも料理の味の邪魔をしません。おかゆやチキンスープ、ポトフ、サムゲタン、煮魚にも合います。スムージーに入れるのもいいでしょう。ナッツ類とともにグラノーラに混ぜてもおいしく、アイデア次第でどんな料理にでも取り入れられます。1日の目安摂取量は2、3gですから、7、8 粒あれば十分でしょう。沢山食べる必要は全くないところも助かります。これからの風邪の季節、ぜひ体調管理にクコの実をお役立てくださいね。

[フィトアロマ]