シアトル地域レドモンドを拠点に活躍するプライベート・トレーナーの島田耕太さんが、自宅でできるトレーニング法を解説します。
🏋️夏休み後のお腹対策🏃
夏休みの暴飲暴食で、お腹周りがまずいことになっているなんてことありませんか?
夏休み明けの体をリセットするために、今回はお腹の脂肪対策について紹介します。まずは、腸内環境の調整から始めましょう。食べたものは翌日には排出されると思われがちですが、実際には口にしてから排出されるまでに2~5日間かかります。つまり、排便されたものは数日前の食べ物だということです。また、腸内には2~10キロの便をためておくことも可能です。胃腸の張りを感じる方は、早めの対処をお勧めします。糖質やアルコール、カフェインの摂取をできるだけ制限し、水分補給をしっかり行い腸内に溜まっているものを排出しましょう。
次に重要なのが、トレーニングをしすぎないことです。早く体脂肪を落としたいからといって、いきなり週5~6時間もトレーニングをする人がいますが、これでは逆にストレスを蓄積してしまい、お腹の脂肪が落ちにくくなります。毎日運動することも大切ですが、1日30分程度の筋トレやウォーキングの方が、ストレスをためずに効率よく脂肪を燃焼できます。運動の最初の15分で有酸素運動を行い、後半の15分で体の一部分の筋トレを行うことが理想です。運動以外でも、日常生活で活動的になることが重要です。たとえば、買い物の際にカートではなくカゴを使う、車を少し遠くに止める、階段を使うといった習慣をつけるだけでも、無理なく消費カロリーを増やせます。
もう一つ重要なのが、睡眠習慣の改善です。旅行をするとどうしても睡眠習慣が乱れがちですが、睡眠不足はお腹周りの脂肪だけでなく、全身の体脂肪を蓄積しやすくします。最低でも7時間は眠れるよう、睡眠スケジュールを見直しましょう。
ここでは、お腹と腰回りの血行を良くするエクササイズを3つ紹介します。気になる下腹部や腰回り、そしてお腹全般を動かしましょう。また、血行を良くするといっても筋肉を動かすわけなので、週2回程度で行い、筋肉の休息も入れてください。
今月のトレーニング
STEP 1 リバースクランチ 30回
下腹部を鍛えるエクササイズです。まず仰向けになり、足を浮かせ膝を90度くらいに曲げます。この状態から、膝を胸につけるイメージで体を丸めます。頭と肩は床につけたままにし、写真のように両腕を横に広げることでバランスが取りやすくなります。元の位置に戻す際には、膝をゆっくりと戻します。反動をつけると腰を痛めることがあるので、深呼吸のペースでゆっくりと行いましょう。最初のうちは一度に30回行うのが難しいかもしれませんので10回を3セットに分けるなど、回数を調整して無理なく続けてください。体が硬い方は、まず膝を前後に動かすところから始めると良いでしょう。
STEP 2 クロスタッチ 15回
腹筋の横を鍛えるエクササイズです。仰向けになり膝を曲げます。この状態から右手で左膝、左手で右膝を交互に触ります。顎を引き、肩甲骨を床から離すようにして行います。顎を引くことで頭の位置が固定され、腹筋を行う際に首に痛みがでにくくなります。反動をつけずに、深呼吸のペースでゆっくり行いましょう。エクササイズ1と同様に体を丸めるイメージで行うと、腹筋を効果的に動かせます。
STEP 3 クランチ 30回
腹筋の中央部を鍛えるエクササイズです。仰向けになり膝を曲げます。この状態から腕を胸の前で交差し、顎を引きます。この姿勢から肩甲骨を床から浮かせます。エクササイズ1、2と同様に、体を丸める動きを、深呼吸のペースに合わせて行いましょう。写真のように肩甲骨を少し浮かせるだけでもオッケーです。
※健康上の不安がある場合は、必ず医師に相談のうえ行うようにしてください。
写真クレジット:Kota Shimada
※同記事は、インディアナ州立大学でエクササイズ・サイエンス修士を取得し、フィットネスおよび栄養コーチングの指導を行う島田耕太さんが、資料や経験を元に執筆したものです。
Mastering Body Institute
9123 151st Ave. NE., Redmond, WA 98052
☎571-235-8580、 lifecultivation@gmail.com
www.masteringbodyinstitute.com