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柔軟性を高めれば良いこと尽くし〜美ボディーをつくるトレーニング

シアトル地域レドモンドを拠点に活躍するプライベート・トレーナーの島田耕太さんが、自宅でできるトレーニング法を解説します。

🏋️柔軟性を高めれば良いこと尽くし🏃

筋トレが大ブームの中、あまり注目されていないのが柔軟性。実は、健康や美容のためにも、筋トレの効果を最大限に引き出すためにも重要です。柔軟性を高めると、どんなメリットがあるのでしょうか?

まず、可動範囲が広がります。正確には、もともとの可動域に戻す、ということ。普段の生活で座る時間が長く、パソコン、テレビ、スマートフォンを利用する機会が多いと、どうしても体を動かさなくなります。その結果、筋肉や靭帯の柔軟性が低下し、関節の可動範囲がだんだん狭まっていきます。筋力の低下や痛みにつながり、肩コリ、腰痛、膝痛などを引き起こす場合も。これからの季節、外で運動やハイキングを行うにも、柔軟性を高めておけば、けがの防止に役立ちます。

柔軟性が向上することで、血行の改善も期待できます。さらには、筋肉が付きにくい、太りやすいといった悩みまで解決するかもしれません。それは、柔軟性が低下して血行が悪くなると、食べた物からの栄養素、酵素、ホルモンなど、血中の運搬に影響が出るから。逆に柔軟性を高めて血行を良くすれば、筋トレや美容にもうれしい変化がありそうです。

では、柔軟性を高めるためにはどうしたらいいのでしょう。いろいろな方法がありますが、ヨガやピラティスなどは関節の可動、筋肉の伸縮の範囲を広げるのに有効です。ウォーキングもおすすめ。歩幅を大きくすることで股関節が動かせます。腕をしっかり振れば、肩や肩甲骨周辺を同時に動かすことも可能。ただ、この歩き方では、慣れていないとすぐに疲れてくるので、時折休みを挟むようにしましょう。目標は20分です。

右に紹介するのは、股関節と肩甲骨の柔軟性を高めるエクササイズ。ウォーキング後やシャワー後など、体の温まっている状態で、関節を動かしながら伸ばすのがポイントです。ゆっくりと呼吸しながら、できる範囲で行ってみてください。

今月のトレーニング

STEP 1 スパイダー・ストレッチ
10回後、30秒維持(左右)

両手を床につけ、前後に足を開きます。前の足のかかとは膝の下に、後ろの足はできるだけ膝を伸ばします。この状態でお尻を上下にゆっくり10回動かしましょう。最後、いちばん下の位置で30秒、同じ姿勢をキープします。この際、呼吸は止めないこと。足を左右入れ替えて再度行います。

STEP 2 コブラ
10回後、30秒維持

上体を真っすぐにした状態でうつ伏せになり、両手を胸の横辺りに置きます。次に、骨盤を浮かさないように上体を持ち上げていきます。これを10回繰り返し、腸腰筋、背中、腹筋を伸ばします。1回ごとに少しでも上体を起こせるようにしましょう。10回目は上体を起こした姿勢を30秒保ちます。呼吸を続けながら行ってください。

STEP 3 キャット・カウ
15回

四つんばいの姿勢から背骨を上下に動かします。背骨を上げた時に肩甲骨が外側に、背骨を下げた時に肩甲骨が内側に、しっかり動くように注意しましょう。最初は慣れなくても、練習していくうちに肩甲骨の可動範囲が広がります。骨の動きをよく確認しながら、15回行います。

※健康上の不安がある場合は、必ず医師に相談のうえ行うようにしてください。

写真クレジット:Kota Shimada

※同記事は、インディアナ州立大学でエクササイズ・サイエンス修士を取得し、フィットネスおよび栄養コーチングの指導を行う島田耕太さんが、資料や経験を元に執筆したものです。

Mastering Body Institute

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☎571-235-8580、 lifecultivation@gmail.com
www.masteringbodyinstitute.com

シアトル地域レドモンドを拠点とするプライベート・トレーナー。インディアナ州立大学でエクササイズ・サイエンス修士を取得し、1998年より個人、グループ、企業に向けてフィットネスおよび栄養コーチングの指導を行う。