シアトル地域レドモンドを拠点に活躍するプライベート・トレーナーの島田耕太さんが、自宅でできるトレーニング法を解説します。
🏋️腸活でダイエット効果が倍増!🏃
そろそろ年の瀬、新年の抱負としてダイエットを考える方もいることでしょう。低糖質や低脂肪の食生活に入る前に考慮すべき点があります。それは、消化器官や腸内環境が正常に働いているかどうか。ここが整っていないと、消化不良や栄養失調に陥り、結果も出せません。
腸内は免疫細胞と腸内細菌に守られた体の防衛システム。正常だと、胃で消化した食べ物の栄養素を吸収し、病原菌などが体内に吸収されないよう働きます。しかし正常でない場合には、栄養素を吸収せず、逆に病原菌などが吸収されてしまい、体の防衛システムがうまく機能しなくなります。栄養失調で体力が低下して風邪をひきやすくなったり、今までなかったアレルギーが出たりと体調不良まっしぐら。さらには体脂肪、特に内臓脂肪の蓄積にもつながります。腸内環境悪化の要因としては、糖質、加工食品、アルコールなどの過剰摂取、喫煙が挙げられます。ダイエットの前に、これらを避ける生活に改善する必要があります。
糖質制限については否定的な意見も聞かれるものの、ダイエットにはやはり有効。栄養学において、炭水化物には糖質と食物繊維が含まれますが、現代社会では糖質の過剰摂取が目立ち、一方で、同じ炭水化物でも食物繊維が足りていないため、便秘や消化不良に悩む方が増えています。食物繊維は腸内環境を整え、腸内細菌に必要な食料を供給します。ダイエット中は糖質を極力控え、1日30~40グラムを目安に食物繊維を取り入れましょう。
または、低脂肪ダイエットから始めるのもおすすめ。炭水化物の少ない野菜や海藻類を中心に、食物繊維の摂取量を増やせます。果物も心配せずに摂取できますよ。注意点としては、腸内環境の良くない方の場合、最初の数日間は下痢っぽくなりがちということ。これは、消化し切れず体にたまった老廃物を外に出すという意味で重要です。その際は、普段以上に水分とミネラルをしっかり補給してください。
今回はお腹周りの動作を含めたエクササイズ3つをご紹介。週2、3回行ってみましょう。
今月のトレーニング
腕立て伏せの状態からスタート
STEP 1
プランク・ニータック 左右15回を3セット
腕立て伏せの状態から右膝を右腕近くへ持っていきます。背中が多少丸まっても問題なし。右足を元の位置に戻したら、左足も同様に行い、交互に15回繰り返しましょう。床ではなく、テーブルやキッチン・カウンター、壁などに手をつくと負荷を軽減できます。
STEP 2
プランク・タックツイスト 左右15回を3セット
手首への負担を減らすため、手の位置は肩幅よりも若干広めに。腕立ての姿勢で上体を床に3秒かけて下ろしていきます。上体を完全に床につけたら、1秒で押し上げます。膝を床につけたり、テーブル、カウンター、壁などを活用したりすると負荷の軽減に。肘は真横でなく若干足に向け、脇を軽く締めてください。腕の力だけでなく腹筋も使いたいので、腰が下がらないように注意。
STEP 3
プランク・トータッチ 左右15回を3セット
腕立て伏せの状態から右手で左の足先をタッチします。この際にお尻が上がるのは問題ないのですが、膝を曲げないように注意。届かなければ膝をタッチして。右手を元の位置に戻し、左手に替えて交互に15回行います。テーブル、キッチン・カウンター、壁などに手をついてもOK。
※健康上の不安がある場合は、必ず医師に相談のうえ行うようにしてください。
写真クレジット:Kota Shimada
※同記事は、インディアナ州立大学でエクササイズ・サイエンス修士を取得し、フィットネスおよび栄養コーチングの指導を行う島田耕太さんが、資料や経験を元に執筆したものです。
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