夏は暑くて汗をかきやすく、湿気がある地域ではなおさらジメジメとした不快感があります。また冬と違って、靴下を履かずに素足で靴を履く方も多いのではないでしょうか。靴の中で足が蒸れるため、皮がむけたり、水虫の症状がひどくなったりすることも。水虫は残念ながら自然治癒はないと言われています。というのも、皮膚の生まれ変わり(新陳代謝)よりも早くに水虫の菌が皮膚の奥に入り込んでいくためです。
水虫はカビの一種の白癬菌が感染して起こります。この白癬菌がやっかいで、剥がれ落ちた皮膚でも数日から1週間程度は生き続けていると言われます。そのために、共同で使う施設、例えば、アスレチックジム、プール、ヨガ施設、温泉など、水気や湿気があり、素足で皆が使う場所であれば、全てが感染経路となりうるのです。これは残念ながら避けようがありません。
また、日頃から革靴、ブーツなどを履いている場合はなおさらです。湿度が70%を超えると急速に菌が増殖を始めるため、靴の中は格好の巣となるのです。
ただ、白癬菌は感染してから皮膚の中(角質層)へ入り込むのにほぼ1日を要すると言われています。ですから、上記の公共施設に行った後すぐに白癬菌への対処をしておくと、水虫発症ゼロとはいえないまでも、ある程度の予防にはなるのではと考えられます。ただ、何度も再発している水虫は皮膚科での処方薬(市販薬でない)できっちりと根絶しておく必要があるのは言うまでもありません。
水虫予防に効果的なのは「ティートリー」の精油です。以前の記事で記したように、ティートリー精油は、何処の薬局でも購入できる精油で、万が一原液が皮膚についても比較的安全な精油ですので、精油の知識がない人でも使いやすいもの。
ティートリーは殺菌効果が高く、白癬菌などの真菌にはとてもおすすめです。
簡単に作るなら30mlのスプレー容器に水と3mlのティートリー精油を混ぜるだけです。精油は水に浮くので、使用前は必ず良く振ってから1日3〜4回患部にスプレーしてください。ジム等が終わり着替える時にスプレーするといいでしょう。靴を脱いだ後に、靴の中にシュッと1回スプレーしておくと防臭にもなります。
[フィトアロマ]