Home 美容・健康 シアトル高野山〜心身をいたわる新習慣5選 ⑤

シアトル高野山〜心身をいたわる新習慣5選 ⑤

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シアトル高野山〜心身をいたわる新習慣5選 ⑤

伝統に裏打ちされた、本物の瞑想体験が叶う
シアトル高野山

真言密教では、誰の心にもいつか仏として開花するつぼみ、すなわち仏性ぶっしょう(ブッダネイチャー)が宿るとする。左手は自分、右手は宇宙そのものである大日如来だいにちにょらいを象徴し、自分の生命を象徴する左手の人差し指を右手の五指で包み込む大日如来の印は、常に自分が宇宙に包まれている大切な存在であることを思い出すための所作だ。五本指は自然界を成す地・水・火・風・空を表し、命は自然と結び付き、宇宙の視点で見れば、容姿や知能に関わらず全ての生きとし生けるものが等しく尊い存在であると説く。

シアトル高野山のご本尊・大日如来像。両手で結ぶ印には、仏教瞑想の深い意味が込められている

瞑想の効果を得るには、「平穏な日常」という土台を自ら築く努力も欠かせない。その土台となるのが仏教の修行を支える「戒・定・慧かい・じょう・え」の三学という考え方だ。「戒」では、二枚舌を使わないなどの10の戒律、十善戒じゅうぜんかいを生活の中で実践する。シアトル高野山では、「定」のプロセスにあたる瞑想に参加する前に、日曜礼拝に最低10回以上出席し、約3カ月かけて「平穏な日常」の心得を学ぶステップがある。少し厳しく感じられるかもしれないが、そこには住職の今中さんの思いがある。丁寧に日常を生きてこそ(戒)、瞑想は深いものになり(定)、そこから四苦八苦が降りそそぐ人生を安寧に生きる智慧が得られる(慧)。そうした戒・定・慧に基づく仏教瞑想の本来のあり方を大切にしている。

瞑想をする部屋には、宇宙を象徴する大日如来、胎蔵曼荼羅たいぞうまんだら金剛界曼荼羅こんごうかいまんだらの3枚の絵がかかる。月輪がちりんの掛け軸が一人ずつ置かれる

瞑想のガイドは英語で行われる。「波に体を委ねて」「掛け軸の月に息を吹きかけて」といった詩的な表現を聞くうちに体が透明になり、自然に溶け込むような感覚に包まれる。心のさざ波がないでいくような時間だった。セッションはオンラインでも配信され、日によっては合計20名ほどが集うという。

「いつか人生の終わりを迎えるとき、病室にフェラーリは持ち込めないが、瞑想は持ち込める。死は人生の一大事。そんな時にも支えとなる頑丈な杖を、少しずつ作っていきましょう」と今中さんは話す。人生を支える深い瞑想の世界への扉を一度叩いてみてほしい。

今中太定いまなかたいじょう■大阪市北区出身。慶應義塾大学文学部卒業。1992年、高野山蓮華定院にて出家得度。2006年、開教師としてシアトル高野山に赴任。総本山金剛峯寺国際局勤務等を経て2014年より再びシアトル高野山で現職。合計17年間でおよそ4000回近い瞑想ワークショップをホスト。世界各地に向けて日曜礼拝など英語ライブ配信を主宰する。異宗教間の理解や対話促進を目的とするシアトル大学交流センター(CEIE)の諮問委員としても活動する。


Seattle Koyasan Buddhist Temple

1518 S. Washington St., Seattle, WA 98144
営業時間:木金日 10am〜5pm、月水10am〜7pm、土9am〜5pm 定休:火
礼拝・瞑想はウェブサイトより要事前登録・決済(非会員1回$10)。学生や経済的な事情のある方はご相談を。
礼拝・瞑想スケジュール:日12pm(礼拝)/月6pm〜、水1pm・6pm〜、土9am〜(瞑想)問い合わせ:☎206-325-8811、contact@seattlekoyasan.com
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