SDGsとは「持続可能な開発目標」。環境対策や貧困撲滅、ジェンダー平等などなど、大きな目標はたくさんあるけれど、私にもできることって? サステナブルで豊かなおうち時間を目指すべく「地球に、人に、そして自分に優しく」をテーマに、今気になるモノやコトを紹介!
土曜日ということもあり、なかなかの盛況ぶり。親がじっくり作品を眺める間、こどもたちはボートでのんびり(?)。本当のムーミン谷に来たような気分だ
我が家の子どもたちは最近、ムーミンやバーバパパといった懐かし世代のアニメをYouTubeで見つけて気に入っている。どちらもキャラクターとして有名だが、ムーミンはフィンランド生まれの物語、バーバパパはフランス生まれの絵本から広がった作品。日本でも昭和の時代にアニメが放送されていて、かくいう筆者も(もちろん再放送で!)幼い頃に楽しんでいた記憶がある。
2歳になった娘が「ムーミ、ムーミ!」と言ってユニクロのムーミンコラボパジャマを喜んで着るようになったので、これは行くっきゃないだろうと、3月からバラードのナショナル・ノルディック博物館で開催されているフィンランドのムーミン美術館による特別展「ムーミンの海の冒険(Moomins’ Sea Adventures)」と「トーベと海(Tove and the Sea)」を体験してきた。没入型展示というので、ここは「体験」。
再開発ですっかり雰囲気の変わったマーケット・ストリートに驚きつつ目指す博物館へ。館内正面のカフェを通り過ぎ、吹き抜けの入場口を抜けるとすぐに特別展の入り口が見えた。トーベ・ヤンソン氏の緻密な原画展示はもちろん素晴らしかったが、子どもたちは実物大のキャラクターパネルとの記念撮影や、「ムーミンパパ海へ行く」でムーミンたちが移り住む灯台、ボートに乗っての絵本読書を大いに楽しんだ。
ぜひカフェオレを入れて飲みたい、スタジオ・アーホイのミオン・マグ(中央)。裏には2025年制作の刻印が押されている。ミュージアムのオンラインストアだと、色が選べないのかぁ、なんて調べちゃったりして、そのうち色違いを購入してしまう気がする……
初めて訪れた同館はこぢんまりとして、明るく気持ちの良い館内が印象的。シアトルの北欧移民や北欧家具の歴史をたどる常設展も充実していて、とてもいい所だった。とはいえ、ミュージアム探訪と言えば筆者が何より楽しみにしているのはやはりお土産ショップ。ムーミン美術館の限定グッズが何かないかしらと意気揚々と入店したが、やはりどれもなかなか……。ムーミンパパ(ムーミンでもミイでもなく、なぜかパパ!)のぬいぐるみをせがまれるも、お高い。クリッパンのムーミン柄ブランケットもいいな……と思うも、お高い。なんて言ってどれもこれも諦めたのに、本とパズルを持ってレジに並んでいたところ、カウンターの後ろに並ぶマグカップに目を奪われてしまった。「ちょっと……見せていただけますか?」なんて手に取ったが最後。マグカップはショッパーにすっぽり収まり、私たちと共に帰路についたのだった。
調べてみると、デンマークでサステナブルなもの作りをするスタジオのもので、なかなか手に入らないらしい。久しぶりに、一目ぼれマグに出合えて大満足。でも、本当は隣に置いてあったニョロニョロそっくりのオブジェも欲しかった。また近々行ってしまいそうだ。
■「Moomins’ Sea Adventures & Tove and the Sea」https://nordicmuseum.org/exhibitions/moomins-sea-adventures-and-tove-and-the-sea
フィンランドのムーミン美術館所蔵の原画コレクションがアメリカで初めて展示される特別展。ムーミンたちの冒険や世界をのぞき見ることができる。またトーベ・ヤンソン氏の生涯と、シアトル生まれのパートナー、トゥーリッキ・ピエティラ氏との海辺での生活を捉えた記録も同時展示。海との関わりがヤンソン氏の創作にどのように結びついていたのかを探る。
期間:開催中〜9/6(日)
場所:National Nordic Museum」
2655 NW. Market St., Seattle, WA 98107
料金:一般$24、学生・65歳以上$18、5〜18歳$10、4歳以下無料。
オンライン事前購入割引あり。8/6、9/3は第一木曜のため一般入館無料、特別展$5
■ Studio Arhoj
https://arhoj.com
デンマーク・コペンハーゲンを拠点に、陶器やガラス作品などを手がけるスタジオ。創設者のアナス・アーホイ氏は2005年に東京で日本語を学ぶ傍らギャラリーで働いた経験があり、古くからの和の陶磁器文化に影響を受けたという。2013年にコペンハーゲンに自身初の陶芸・デザインスタジオを構える。同スタジオでは、陶芸や吹きガラスといった伝統的な工芸技術に、リデュース(削減)、リユース(再利用)、リサイクル(再生)の考え方を取り入れると同時に、「地産地消」にこだわったものづくりをしている。原材料は可能な限り近隣の欧州圏内で調達。自社店舗のすぐ裏手でデザイン・制作を行い、「窯から新たな持ち主の手に渡るまで、わずか20メートル」で、カーボンフットプリントの削減を目指している。ちなみに、ニョロニョロそっくりのオブジェは「ゴースト」。神道の「八百万の神」の精神に着想を得たシリーズ。ほかにも作品シリーズの名には「ユキ」、「ハナ」、「エド」、「トーキョー」といった日本語の言葉が多く見られ、おもしろい。


















