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シアトル駐在員日誌:特別編 コラボレーション・イベント開催!

シアトル駐在日誌

ソイソースのインターン生が企画・運営するキャリアイベントが開催されました! ソイソース初の試みながら、誌面で伝え切れないほどの刺激あふれる時間となりました。約30名が来場し、大盛況となったイベントの様子を隈なくお届けします。

取材・文:藤木莉子、鎌田賢祐、中山 栞
写真:鎌田賢祐

特別編
ソイソース×学生団体BigPic
コラボレーション・イベント開催!


日本人留学生が運営するシアトルの学生団体「ビッグピック」と本コラムによるコラボレーション企画として、パネルディスカッション「米国に渡って見える世界〜シアトルの日本企業駐在員から学ぶグローバルキャリア〜」が、ワシントン州日本文化会館(JCCCW)にて開かれた。当日は、ビッグピックのメンバーであり、本誌インターン生の藤木がファシリテーターを務め、これまでに誌面に登場した田沼 満さん(ノースウェスタン・インダストリー)山田公正さん(日本航空)澤村和矢さん(城東ベントシステムUSA)がパネリストとして登壇。学生時代から現在に至るまでのキャリアや海外生活での苦労など、駐在員ならではのエピソードを語った。

参加者の多くは日本からシアトル近郊に留学する学生で、当地で活躍する駐在員の貴重な話に聞き入っていた。また、学生主体のイベントということもあり、就職活動に関する話題も多く取り上げられた。イベント後半、参加者は3グループに分かれ、各パネリストとグループ・ディスカッション。限られた時間の中、参加者からはたくさんの疑問・質問が投げかけられ、大きな盛り上がりを見せた。

パネルディスカッション内容の一部をご紹介!

同イベントで行われたパネルディスカッション回答をまとめました。各パネリストから参加者へ贈られたメッセージも併せてぜひご一読ください。

ノースウェスタン・インダストリー CEO
田沼 満さん

アマゾン・スフィアやスペース・ニードルに使われているガラスの加工を行う。過去にヨーロッパのオフィス立ち上げやインドでのビジネスにも携わる。埼玉生まれ埼玉育ち。中高大と軟式テニス部所属で、テニスに夢中。大学・大学院では化学を研究。

アメリカでの働き方は日本とどう違いますか?

日本の会社は今も年功序列で、空気を読むことが求められる傾向にあります。一方でアメリカでは、年齢も階級も関係なく、空気を読んで何も発言しないと、何も考えていないと思われます。発言力が重要。間違いを気にせず、自信を持って主張することが大切だと実感しています。

仕事での失敗について思うことは?

たとえビジネスの交渉で合意に至らなくても、失敗ではありません。それで情報が得られ、相手との関係性が積み上がるわけですから、成功するまでの道のりに過ぎないのです。そう考えれば、どんな状況に立たされても、常に成功に向かっているのだと、今の境遇を楽しむことができます。成功の反対は、挑戦しないこと。挑戦しなければ成功はあり得ません。

ポジティブ思考は働くうえで必要?

たとえ「明るさ」を演じていたとしても、周りの雰囲気を良くして、ベクトルを上げていくのに役立ちます。物の見方は常に二面性があるもの。困難な状況でも、99%できないと捉えるのではなく残りの1%の可能性をいかに広く考えられるかが、本当のポジティブ思考。ピンチのときこそ、どこにチャンスがあるかを考え、戦略を立てていくことが大切です。

就職活動時の面接の際、印象に残る人物像

自分の個性・特徴をつかんでいて、強みを真っ直ぐ言い切れる人。自分が何をやってきたか、ポジティブに発言できることが大事。目を輝かせ、自信に満ちあふれた表情でそれを伝えられる人は印象に残ります。

参加者へのメッセージ

ストレスを吹き飛ばす笑いは何よりの薬。また、今の自分があるのは周りの人のおかげだと感謝することも大切。挑戦を恐れず、やるべきことを楽しめるよう工夫できる人になって欲しい。皆さんは語学堪能で留学経験も持ち、われわれ世代の若かりし頃に比べて優秀です。エネルギッシュに行動力を発揮できれば、さらに魅力が増すことでしょう。今後、さまざまな苦労を経験することになるかと思いますが、成長のチャンスと捉え、人生を楽しんでください。