心と体の健康を保って肌も美しく〜ホリスティックスパ・キレイ Holistic Spa KIREI〜
エステティシャンはカウンセラー
ベルビューのホリスティックスパ・キレイのオーナー坂上美豊(みほ)さんは、もともとは心理カウンセラーだ。心のケアをしていくうちに「心と体を両面からサポートできることをしたい」と、スキンケアを専門的に学んでエステティシャンの資格を取得。今年9月に同サロンをオープンし、カウンセラーを続けながら週2日、エステティシャンとして働いている。「実際にスパのクライアントさんに会うようになって、心の不調は体に影響し、その反対もまたあることを実感させられました」と言う。スパの後で「心からリラックスした」というクライアントが多いそうだが、リラックスすることでエステの効果は高くなるので、まさに一石二鳥。エステ用化粧品にもこだわっており、エステで用いる乳液やローションなどは、すべて植物性物質やミネラル成分を使ったものだそうだ。
肌の奥まで潤っている!
この日スパを体験することになったのは20代のソイソースインターンA。「スパなんて私には贅沢。そんなお金があったら、服や化粧品、美容院に使います」と言っていたが……。 施術台に横になり、まずクレンジングでメイクと肌の汚れを丁寧にゆっくりと落としていく。その後、機械を使って肌の水分量チェック。肌の調子はその日の気候や体調によっても変化することがあるので、施術毎に測るそうだ。「ご自分の肌のコンディションを正しく理解していない方が多いですね。オイリー肌だと思っていたのが、実は乾燥肌とオイリー肌の混合だったり、あるいは日本ではオイリー肌だった方がアメリカに来て乾燥しているのに日本にいた頃と同じ化粧品を使っていたりということもよくあります」。そういうときには適切な手入れ方法をアドバイスしてくれる。
この日のAの肌の状態は、「水分量はとてもいいですね。何か特に気になることはありますか?」と坂上さん。悩みはにきびの後が黒ずんできたことと日焼けによる肌荒れ。「では今日は、美白効果のあるビタミンCの美容液を使ったシグネチャーコースにしましょう」と提案。使用する製品も画一的ではなく、クライアントの肌の状態によってカスタマイズするそうだ。 化粧水、乳液、美容液、アイクリームをマッサージしながら肌になじませる。指でリンパの流れを刺激しながら血行を促し、デコルテのマッサージへ。このあたりになると、Aは気持ちよさで夢心地に。「指の力は強すぎないのに、ほどよく刺激されて、顔の筋肉がほぐれていくのがわかるんです」と、後で少し興奮気味に感想を述べた。 次にマスクを塗る。「マスクの前に美容液をつけますが、これは肌に美容液を閉じ込めるためなんです」と坂上さん。マスクが乾くまでの約15分は、ラベンダーの香りのアロマオイルを使って腕と肩のマッサージ。肩に触るなり「すごく凝っていますね!」パソコンやスマートフォンの使用と目の疲れから、肩や首の血行が悪くなっていたらしい。
自分の肌のコンディションに合ったケアを
施術後のAの感想は、「触ってみると肌の奥まで潤っている感じで、自分で化粧水や乳液をつけた後の上辺だけの潤いとは触り心地がまるで違います。マッサージのおかげで血行もよくなって、顔やデコルテまですっきりポカポカ。これからは定期的に肌もきちんと手入れしてあげないといけないなと思いました」。日本と比べてシアトルは身なりを気にしなくなりがち。気候の違いに加えて化粧品、洗顔用品、肌荒れ用のスキンケアなども日本とは異なる。そんな時にスパを利用すれば、専門家に自分の肌に合ったケアの仕方を教えてもらえる機会にもなると、考えを改めたようだ。数日後、「心なしか鏡を見る回数も増えたし、化粧水をつける時も、意識してマッサージするようになりました」 今回のトリートメントは同サロンシグネチャー(60分 $80)だが、他にも保湿フェイシャル(75分 $105)、美肌フェイシャル(75分 $110)、上がるフェイシャル(75分 $120)、美白フェイシャル(75分 $125)などいくつかあり、コースによってはカスタマイズが可能。また、いずれのコースも、初回のトリートメントと、その日から1カ月以内は4回まで30%引き。