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かもねぎ Kamonegi

実りの秋、食欲の秋、到来。日本人の舌と胃袋を満足させるのは、やっぱり日本食!
シアトル界隈の店からおすすめの品々を紹介してもらいました。読者特典もお見逃しなく。

取材・文:室橋美佐、磯野 愛、上田あずさ、ハーモニー・ケリー、ハントシンガー典子、栗原澄也

かもねぎ Kamonegi

~数々の賞を受賞、試行錯誤を重ねた至極の手打ちそば~

「ソイソース見たよ」で、食後にオレオ天ぷらをサービス!※2018年10月31日(水)まで。

2017年10月にオープンし、主なグルメ専門雑誌、ウェブサイトによる「ベスト・ニュー・レストラン」賞を総なめにしている話題の店。相馬睦子オーナー・シェフは、シアトル唯一のそば職人としてその名をとどろかせているが、実は多彩なバックグラウンドを持つ。シアトルで調理学校を卒業後、市内のスペイン料理、フランス料理各店でシェフを務め、東京ではソムリエも経験。それだけに、相馬シェフにしかできない技を駆使した、新感覚の和食が豊富にそろう。

たとえば「エビ天ぶっかけそば」は、いろんな食感が楽しめる人気のそばメニュー。サクサクに揚がった衣に中身がぎっしり詰まったエビ天は食べ応え抜群。こしのある、のど越しの良い二八そばは、キュウリ、ネギ、シソ、海苔、ラディッシュなどの薬味で、よりおいしさが際立つ。驚くのは「アボカドとそば」という意外なコラボレーション。アボカドに含まれる良質なオイルと、2年間熟成した本枯節のカツオ節がベースとなったざる汁が、口に中で溶け合い、凝縮したうま味が広がる。

エビ天ぶっかけそば $20 全ての具材とそばをしっかり混ぜて食べるのがおすすめ。
ボ リューム満点で、お腹も満足!

 

また、サイド・メニューの「フォアグラ豆腐」は、相馬シェフのフレンチ経験が生かされた1品。大豆の代わりにフォアグラを使って作られた豆腐は、脂っこさがなくクリーミーで、なめらかな舌触り。フォアグラと相性の良い、イタリア産黒トリュフのオイルが隠し味で、香り豊かに演出。良質なだしが全体の味を引き締め、バランス良くまとまっている。

 

フォアグラ豆腐 $12 フォアグラと、ざる汁のバランスが相まって、最高の口どけ。
毎日実施のハッピー・アワー、4pm~5pm(バーは~6pm、金土は9pm~11pmも)には$9になってお得!

 

この秋の新メニューとして、大豆を使ったフェイク・ミートが主役の「インポッシブル・タンタン」も登場。健康志向ブームが続くシアトルで、「ベジタリアンやビーガンの方にも楽しんでもらえるそばを作りたい」と、考案したそう。肉代わりのフェイク・ミートは、ピリ辛に味付けされ、普段肉を食べている人でも満足できる仕上がり。MSG不使用の自家製ゴマ・ドレッシングとラー油をかけていただく。

 

インポッシブル・タンタン$19 秋の新メニューは、フェイク・ミートを使った相馬シェフの自信作。
だしも、常時ビーガン向けに用 意されているシイタケと昆布を使ったものに変更可能

 

「だしは厳選した材料を日本から取り寄せて作っています。飲んでもおいしい、満足できるものしか出しません。天ぷらには地元で採れたオーガニック野菜を使っています」と、ひとつひとつのこだわりについて熱く語る相馬シェフ。おいしい食事と共に素敵な秋の夜を過ごしたい、とっておきの店だ。

鴨南蛮そば $20 店名になっているだけあり、格別な思いが詰まった看板メニュー。
これからの寒くなる季節、温かいそばを食べて体の芯からほっこりしたい
そば作りをする相馬シェフ作り置きせずに1日平均して7回 1回につき40分をかけて準備する
自家製梅シロップを使ったノンアルコールの梅しそソーダやシアトルでは珍しいヒレ酒も熱燗機で徳利1本ごとに温める口当たりなめらかな熱燗はそばとの相性ぴったり
店内はシンプルで落ち着く雰囲気。取材したのは平日だったが、
開店早々全て席が埋まってしまった

 

かもねぎ Kamonegi
1054 N. 39th St., Seattle, WA 98103
営業時間:火~木4pm~10pm、金土4pm~11pm
定休:日月
☎206-632-0185
ウェブサイト:www.kamonegiseattle.com

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