僕は、シアトルにあるもので日本に負けないおいしいものの筆頭に牡蠣があると思っています。そこで、冬になるとイケスに入った生きたカキを買って来て、殻を自分で開けては生で、そして時に加熱していただきます。殻を開けるのはちょっとコツが必要でケガに要注意ですが、フレッシュな牡蠣をあじわうためなら、殻を開ける練習をする価値はあるかも。今回はそんな旬の牡蠣と秋の味覚のキノコを低温のオリーブオイルで煮たスペイン料理、アヒージョをご紹介します。材料のひとつ、ロブスターマッシュルームは、今が旬の鮮やかなオレンジ色をした大型のキノコ。火を通すとまるでロブスターの身のような色合いと、ポリポリした面白い食感になります。しおちゃんは、牡蠣の殻が気になってしかたないようで、こうしてレシピを書いている最中もチョイチョイと殻をタッチしています。
【牡蠣とロブスターマッシュルームのアヒージョ】
材料(4人分:小さいココット一つ分を想定):
牡蠣(中型のもの) 4個
ニンニク 1かけ
鷹の爪 1本
アンチョビフィレ 半分
オリーブオイル 120ccくらい
ロブスターマッシュルーム 小さな一握り程度
エリンギ 小1本
パセリ 小さじ1
塩、こしょう 適宜
フランスパン 適宜
作り方:
- オリーブオイルをココットなどの耐熱の器に入れ、オイルが冷たい状態から鷹の爪1本とみじん切りにしたニンニクを入れて、中火で加熱する。
- オイルがふつふつとしてきたら、粗いみじん切りにしたアンチョビを加える。ニンニクが焦げない程度の弱火に落として1分ほど加熱する。
- ぶつ切りにしたロブスターマッシュルームとエリンギを加える。油がブクブクと沸騰するようでは火が強すぎ。油で煮るイメージで、ゆっくりと2~3分火を通す。
- 殻から出した牡蠣を入れ、弱火のまま煮る。牡蠣が軽く縮んできたら火を止める(オイルが黒く濁ってきたら、牡蠣に火を通し過ぎ)。
- 味をみて、適宜塩こしょうで調節し、パセリのみじん切りを添える。スライスしたフランスパンをオイルにディップするようにしていただく。
[しんコロ]