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ピアニスト 角野隼斗さん〜スペシャルインタビュー

東大卒、YouTubeクリエイター、 ギネス世界記録保持者
ー異才の音楽家
ピアニスト 角野隼斗さん

取材・文:加藤良子 写真:本人提供

大学院在学中の2018年、国内最大級のピアノコンクールとして知られるピティナ・ピアノコンペティションで特級グランプリを受賞し、一躍クラシック界の寵児となった角野隼斗さん。「Cateen(かてぃん)」の名でYouTubeでも活躍し、登録者数は150万人を超えるなど多才な音楽クリエイターとしての側面も持ちます。研ぎ澄まされた感性と技術を兼ね備えた角野さんに、話を伺いました。

©RyuyaAmao

角野隼斗■千葉県生まれ。ニューヨーク在住。東京大学工学部卒業、同大学院情報理工学系研究科修士課程修了。在学中にフランス国立音響音楽研究所(IRCAM)に留学し、音楽情報処理の研究に従事。2021年、ショパン国際ピアノコンクール・セミファイナリスト。2025年には「屋内のソロピアノリサイタルで販売されたチケットの最多枚数(18,546枚)」としてギネス世界記録に認定された。

—遊び心あるトイピアノ・iPad演奏で注目される中、新たに挑戦したい構想はありますか。

現在はピアノとオーケストラのための作品を書き下ろしており、この夏に初演を行う予定です。ほかにも小さなアイデアは常にたくさん進行中で、鍵盤楽器が持つ新しい可能性についてはいつも考えを巡らせています。

美容院でショパンの肖像画を見せたそうですが、ショパンと共鳴・共感する点はありますか。

ショパンの音楽にはとても親近感を覚えますし、彼の美学が大好きです。単に「ショパンの良い解釈者」になりたいというよりは、時として「ショパンという存在そのもののような音楽家」になりたいと感じることがありますね。

—譜読みから本番で披露できるレベルに仕上げるコツは何でしょうか。

私にとっては、「目・耳・手」をリンクさせることが重要です。どれか一つだけに頼りすぎず、その三者のつながりを構築していくイメージです。もちろん、楽曲を深く分析し、本質的に理解することも欠かせません。

—角野さんが心ひかれる演奏者はいますか?

マルタ・アルゲリッチさんの、まるで魔法のような音楽性には常に魅了されています。昨年、彼女と共演させていただく機会があったのですが、あの強烈なエネルギーとパワーを間近で体感できたことは、本当に幸せな経験でした。

—シアトル地域のファンに向けて、メッセージをお願いします。

皆さんのサポートに心から感謝しています。シアトルの観客の皆さんと温かいつながりを感じられることをいつもうれしく思っています。皆さんと音楽を分かち合える日を、私も本当に楽しみにしています!

Chopin & Tchaikovsky 4

日時:2026年9月11日(金)〜13日(日)
場所:The Orpheum
601 Smithe St, Vancouver, BC V6B 3L4
問い合わせ:customerservice@vancouversymphony.ca
詳細:www.vancouversymphony.ca/event/ chopin-tchaikovsky-4

Hayato Sumino “Cateen” in Recital

日時:2027年3月19日(金)8pm〜
場所:Benaroya Hall
200 University St, Seattle, WA 98101
問い合わせ:206-215-4700
詳細:www.seattlesymphony.org

加藤 良子
群馬県出身。英文学を専攻し、海運会社に6年勤めたのち、結婚を機にシアトル移住。昨夏の引越し荷物が片付かないまま、気づけば2026年が幕を開けていた。今年の目標は、断捨離と整理整頓!