夏を感じるこの頃、いろいろな緑を使っていけばなを生けました。緑色にも、深い色、明るい色、渋めの色、鮮やかな色とあるもので、特にこの季節は新緑が美しいです。ただし、新緑の薄い緑色の葉は、繊細で弱い枝や葉物も多いので、暑い昼間には切ったりせず、朝や夕方の涼しい時間に採取しましょう。切り取った後は、水切りや深水に着けることもお忘れなく。緑には安らぎや癒しの効果もあります。さあ、緑色で初夏の演出をしてみましょう。
花材:
- ユッカ2枚
- ゴールドボックスハニーサックル3本
- クリスマスリーズ2枚
- イボタ1本
- 菊(緑色)1本
花器:
益子焼ベージュ色丸型陶器
生け方:
- 真っ直ぐなユッカの葉を2枚重ねて、左15度手前に傾けて、剣山の中央に挿す。
- 長めのゴールドボックスハニーサックルを①のユッカの前から左側45度に流す。少し曲がったゴールドボックスハニーサックルを右側前75度に流す。その際、最初に挿したゴールドボックスハニーサックルよりも少し垂らして挿す。
- 前隠しに、短めのクリスマスローズの大、小を花器の口元に2枚並べて挿す。
- 短めのゴールドボックスハニーサックルを、ユッカの右側から後ろに流して奥行きを出す。
- ユッカから見て左側の空間に、イボタの枝を45度後方に奥行きを出すように挿す。
- 菊の花をユッカの右側、中央から20度前に傾けて挿して完成。
[花ごよみ]