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パンパスグラス

アメリカの草原に生えるイネ科の植物、白銀葦とも呼ばれる植物です。ふさふさとした長い銀白色の花を穂状につけます。この花材はすくっと立てて堂々とした自然の姿を生けます。存在感があるため1、2本でも充分空間を構成できます。枯れて、線のようになったパンパスグラスは、また違った幻想的な雰囲気を醸しだします。
下方にシマススキを配して、足元を引き締めましょう。ススキは秋の七草で尾花とも呼ばれ、日本の代表的な花材です。大量に使って一種生けにしたり、丈を高く使って他の花材とまぜ挿しにしたりと、さまざまな演出ができます。葉の縁がシャープなので、取り扱う時には指を切らないよう気をつけましょう。パンパスもススキも葉の水揚げが悪く、乾燥しやすいので、水揚げ後は手早く生けるか、深水につけます。最後に穂が枯れてふわっとしたら、へアースプレイをかけると散りません。
アクセントにサンザシの赤い実を見せていきます。サンザシは枝ぶりが面白く、葉も美しいのですが、今回は葉を全て取り、実の色を見せていきましょう。

花器:

  • 茶色水盤風
  • 剣山

花材:

  • パンパスグラス2本(80㎝、65㎝)
  • シマススキ20本
  • サンザシ1本

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生け方:

  1. 長いほうのパンパスグラスを剣山の中央に真っ直ぐに立てる、次にもう1本を後方やや左寄りに後ろ15度に傾けて立てる。その時、剣山上で2本の挿し位置は、縦一列になるようにする。
  2. サンザシをパンパスグラスの右側から前に向けて流し、実を見せるように生ける。サンザシの下部分はパンパスグラスで隠れるようにする。
  3. 足元にシマススキを1本ずつ挿し、前方をぐるりと囲むように生けながら、左側を少し高くして変化をつけ、右側に向けて徐々に低くしていく。
  4. パンパスグラスとシマススキのつなぎ部分に葉を2、3本挿し、軽やかさを出して完成。

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[花ごよみ]