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花と触れ合い、自然からパワーをもらう 金子恵 ショッカー草月流いけばな教室

花と触れ合い、自然からパワーをもらう
金子恵 ショッカー草月流いけばな教室

前もいけばなをしていたから退職後の趣味として始めた庭の花をきれいに飾りたくてなど教室に通い始めた動機はさまざま年齢層も幅広い遠方のオリンピアから通う生徒もいる

(取材・文:ハントシンガー・典子)

シアトルから北へ車でおよそ25分、ブライアにある恵さんの自宅に併設された教室に、開始時刻の午前10時が近付くと生徒が次々と集まり始めた。花材や道具を用意しながら、早速いけばな談義。取材日は、8月に行われた日本のいけばな草月流本部講師、川名哲紀てつのり氏によるワークショップの話題で持ち切りだった。「ほめられたことだけ覚えていないで、指摘されたことをちゃんと今後に生かしてくださいね」との恵さんの話に生徒たちが聞き入る。「みんなに上手になって欲しい。指導は厳しいほうだと思う」と語る恵さんのクラスは、基礎からしっかり教えてもらえると評判だ。「指摘から気付きを得て、自分の課題や弱点を見つけ、素直に改善できる人は伸びる。いけばなに限らず何でもそう。階段は1段ずつしか上れないから」

古来の型にとらわれず、自由に表現できる草月流のいけばなは、アートにも通じる。「腕とアイデア次第でどんな作品もできる。そのための技術を身に付けられるようにするのが私の役目」と恵さん。「いけばなは、やればやるほど面白い。若い人こそ手を動かして、自然からパワーをもらうべき。人間と同じで、赤ちゃんみたいな若い枝と立派な枝では扱い方も違う。花を触っているうちに、自然の摂理や道理、エネルギーの流れまで感じられます」と続ける。専用テキストがあり、全くのいけばな初心者でもわかりやすいのが草月流の魅力。10月19日(土)・20日(日)には、毎年恒例の草月シアトル支部によるいけばな展がオリンピック・スカルプチャー・パークで開催され、同教室の8人が合作に挑む。両日午後1時と2時にはデモンストレーションもあり、まさにいけばなを知る絶好の機会! 入場は無料だ。

恵さんはジャパンフェアなど数々の地元のイベントでデモンストレーションを行っている草月流師範理事シアトル草月支部副支部長いけばなインターナショナル役員も務める
Ikebana By Megumi

場所:21464 Oak Way, Brier, WA 98036
スケジュール:水土10am~12pm
料金:初回体験$35(花材、道具貸し出し込み)
問い合わせ:☎425-744-9751、megumi.schacher@gmail.com
詳細:www.ikebanabymegumi.com

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※2019年12月31日(火)まで有効。

ソイソース編集長。エディター、ライター、翻訳家として日米で18年の編集・執筆経験を持つ。『マガジンアルク』『日本経済新聞』『ESSE オンライン』など掲載媒体多数。2017年から現職。