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「紙芝居のたっちゃん」がシアトルにやって来る!

紙芝居師のたっちゃんこと川上竜生さん左と紙芝居イラストレーターのてるくんこと照喜名隆充さん右

紙芝居師として日本で活躍する川上竜生さんと、イラストレーターの照喜名隆充さんが来年2月にシアトルでワークショップを開催します。

取材・文:室橋美佐

最近では珍しくなった紙芝居師を本業に日本で活躍する「たっちゃん」こと川上竜生(かわかみ たつお)さんと紙芝居イラストレーターの「てるくん」 こと照喜名隆充(てるきな たかつみ)さんが、2018年2月にシアトルを訪れる。ふたりは、愛知県名古屋市を中心に活動する紙芝居劇団「マーガレット一家」のメンバー。同劇団は学校や文化会館のほ か、結婚式披露宴などでもオリジナリティーあふれる紙芝居を上演して人気を得ている。

今回のふたりのシアトル訪問は、マーサー・アイランドにある児童/青年劇団、ユース・シアター・ノースウエストでの特別講義が主な目的。アーティスティック・プロデューサーを務める交野(かたの)みみさんが、紙芝居のテイストを取り入れた「鏡の国のアリス」を企画。2018年5月上演に向けてのトレーニングの一環として、川上さんと照喜名さんによる特別講義が行われる。「日本文化を組み入れるプログラム制作をして欲しいとの指示があって、シアトルに住む子どもたちでも興味を持ちやすいものをと考えたとき、日本のアニメや漫画の原型になったと言われる紙芝居はどうかと思いつきました」と、交野さん。

上演の出演者候補として川上さんと照喜名さんの特別講義を受けるには、オーディションを通過して2018年3月から5月まで週5日間のリハーサルに参加する必要がある。日本のバックグランドをもつ出演者候補を探しているそうで、オーデションは11月12日の午後1 時から2時の間、マーサー・アイランドのエマニュエル教会で実施予定。

加えて、誰でも無料で参加できる日曜ワークショップも開催する。こちらは、気軽に紙芝居ライブを楽しんだり紙芝居制作を体験したりできる内容だ。「せっかくのシアトル訪問に合わせ、ユース・シアター・ノースウエスト以外でも、ふたりの紙芝居ライブを周辺の学校などで行いたい」と、交野さん。紙芝居ツアーの予約も受け付けているので、詳細は下記まで問い合わせを。

■出演者候補オーディション 11月12日(日)1~2pm
※小学4年生以上対象、受講料$1,322
■日曜ワークショップ 2018年2月4日(日)・11日(日) 18日(日)1~5pm
※小学4年生以上対象、参加無料
会場: Youth Theater Northwest:4400 86th Ave. SE., Mercer Island, WA 98040
問い合わせ: ☎206-232-4145 Ext. 102 メール: mimi@youththeatre.org

室橋 美佐
ハイテク関連企業の国際マーケティング職を経て2005年からシアトル在住。2016年にワシントン大学都市計画修士を取得し、2017年から2022年まで北米報知社ゼネラル・マネジャー兼北米報知編集長を務めた。シアトルの都市問題や日系・アジア系アメリカ人コミュニティーの話題を中心に執筆。