ガーデンブティック NICHEoutside

キャピトルヒルの商業ビル「チョップハウス・ロー（Chophouse Row）」に、ガーデニングやアウトドアをテーマにしたブティック「ニッチ・アウトサイド（NICHEoutside）」がオープンした。 アートギャラリーのようなブティック 今年5月、キャピトルヒルにオープンしたばかりのニッチ・アウトサイドは、ガーデニングやアウトドアにインスパイアされた商品を取り扱うブティックだ。約155坪の店舗面積を有する商業ビル「チョップハウス・ロー」の一角に8坪ほどの小ぢんまりとした店を構えている。 ニーシャ・クラインさんと共同オーナーである夫のアミールさんにとって、ここは特別の思い入れがあるそうだ。「いつかこんな店を2人でオープンさせたいと、長い間心に描いていました。『ニッチ』とは、花瓶やちょっとしたインテリアを飾る壁のくぼみのことなんですけど、この店も、大きなビルの中のニッチのようでしょう？」 「ここで取り扱う商品は、大きな通販サイトなどでは買えない、量よりも質にこだわったものばかりです」と言うニーシャさんの言葉通り、店内にはオープンまで1年を費やして全米のみならず、世界中から集めた珍しいものばかりが並んでいる。取っ手と注ぎ口を作るために1本の銅管を3回引き伸ばしたドイツ製の銅製ステンレスじょうろ（X3Copper Watering Can $165）。4種類の香りから選べるス ウェーデン製ハンドローション（Gardener’s Hand Balm $35）は伸びが良くべたつかないので、庭仕事をする人だけでなく水仕事が多い主婦にもおすすめ。ほかにも、ナイフとスコップが一緒になった日本製山菜掘りナイフ（Hida Tool Japanese Hori Hori Weeder $35）や生け花用剣山（Hanakatsu Floral Frog $5～$22）、オルカス島のアーティストがマドロナのふしこぶを利用して作ったユニークな形の花瓶（Madrona Burl Vessel $235～$330）など、どれも他店では目にすることのない品ぞろえだ。 狭さを感じさせない店内はまるでアートギャラリーのようで、キャピトルヒルの喧 から遠く切り離された気分になる。高い天井を見上げると、まるで空を舞っているかのような凧の形をした照明。和紙でできたこの明かりは、シアトル在住の照明デザイナー、木下有理さんがデザインしたもので、ニーシャさんのお気に入りだそうだ。 姉妹店「フロリッシュ」 「ロサンゼルス育ちだけど、幼いころからアウトドアや花が大好きでした。15歳の時に花屋で働き始めてから今までずっと花と関わっています」と言うニーシャさんは、1994年にシアトルに移住し、その3年後にフラワーアレンジメント・スタジオ「フロリッシュ（fleurish）」をオープン。ニッチ・アウトサイドと同じくキャピトルヒルに位置するフロリッシュでは、レストラン、ウェディング、パーティーでのフラワーアレンジメントはもちろんのこと、自宅用やプレゼント用のアレンジメント（$65～、消費税・配送料別）も取り扱っている。 天賦の才能としか思えないニーシャさんのフラワーデザインは人気で、キャピトルヒルの紅葉（Momiji）、キャンリス（Canlis）、スタンプタウンStumptown）などのレストランやカフェの空間を飾っている。「スタジオオープン当初からのお得意様が、今でも結婚記念日などの特別な日には注文してくださるんですよ」とにっこり笑ったそうだ。 こだわりが詰まった空間 ニーシャさんは、「ニッチ・アウトサイドで扱う商品には2つのルールがあります。1つはアウトドアに関連していること。もう1つは、商品を作ったアーティストに情熱があること」と言う。「もので溢れた店ではなく、ゆったりとした空間で良質のものを届けたい」という思いもあって、取り扱う商品は小数に絞っているため、品ぞろえは常に入れ替わるそうだ。客としては、訪れるたびに新しいものに出会える楽しみがある。 イベントやシーズンごとに商品の種類も変化するそうで、これから独立記念日にかけてはピクニック関連の商品が増えるとのこと。 NICHEoutside 1424 11th Ave., Seattle, WA 98122 ☎ 206-939-7913 nicheoutside.com 営業時間：木～日 11am～6pm fleurish 1818 E. Madison St., Suite D., Seattle, WA 98122 ☎ 206-322-1602 www.fleurish.com 完全予約制