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メキシコ文化を学ぶ「死者の日」〜Editor’s Note スタッフこぼれ話

メキシコ文化を学ぶ「死者の日」

高さ4フィートの巨大なドクロ

メキシコでは11月1日と2日を「死者の日」として祝う習慣があり、国の祝日にもなっている。1日は子どもの魂、2日には大人の魂がこの世に戻ってくると言われ、日本のお盆にもたとえられる。ここアメリカでも毎年、さまざまな関連イベントが催される。
今年は色とりどりの巨大ドクロが10月末までの期間限定でシアトルの街に出現。メキシコ出身のアーティスト、エルメス·アロヨさんによる手作りのドクロ作品は、メキシコからはるばる運ばれてきたものだ。アロヨさんは「モジガンガ」と呼ばれる巨大人形作りの職人。ドクロは10点あり、シアトル市内6カ所に展示されたが、筆者が実際に見たのはそのうちの4点。「死者の花」とされるマリーゴールドをモチーフに、オレンジ色と黄色が鮮やかなドクロは、デザインも顔つきも全て異なる。表情や色合いからか、巨大でいびつだからか、怖いはずのドクロもどことなくユーモラス。ドクロ群は後にシアトルのタウン·ホールに集められ、11月2日から5日まで同所で開催された「シアトル·カトリーナ·フェスティバル」を彩った。
どのドクロも表情豊か

10月29日には、ベインブリッジ島の美術館で、「オフレンダ」という死者の日に飾る祭壇も鑑賞。訪問者は誰でもメッセージとLEDのミニキャンドルを供えることができる。一般的には、生花、お香、砂糖菓子、パン、故人の写真や好きだった食べ物なども飾られるそう。日本の仏壇と違って、かなりカラフルな印象だ。
その日の昼にはメキシコ料理のランチも堪能。日本では触れる機会が少ないメキシコ文化が、アメリカでは身近に感じる。
2023年からシアトル在住。アウトドアもインドアもいけるが、風呂なしキャンプだけは苦手。バケットリストは、象に乗ること、ノーマン・ロックウェル美術館に行くこと、モアイ像を見ることなど更新中。