みんなの広場
ソイソース読者からの寄稿コーナー
初めてのESL
先日、シアトル中央図書館で行われている無料ESLクラスに参加してきました。9カ月間コミュニティーカレッジに通ったので、英語力を落とさないためにネイティブの人と話せる良い機会はないかな、と思ったのがきっかけでした。館内のカウンターで、一番近い日にちで初回クラスから受講できるのは「Beginning ESL 1&2」だと教えてもらい、その場で簡単に登録もできました。
当日クラスへ行くと、クラスメイトはスペイン人、フランス人、インド人、中国人などグローバルな雰囲気。しかし、授業は、なんとアルファベットや「Hello! How are you?」などの簡単なあいさつの練習から始まりました。隣に座ったロシア人のおばあさんからは答えを教えろとつつかれたり、中国人夫婦には英単語の意味を漢字で書いて説明したり……。でも、自分よりはるかに年上の方たちが基礎から必死に英語を学んでいるのには強く感銘を受けました。
多国籍なクラスメイトとの交流は刺激的ですが、やはり日本人にはビギナークラスは少し物足りないかもしれません。クラス終了後、先生に相談してみると翌日の「Tutoring for Adults」をすすめられ、翌日も参加。こちらの生徒は学生が多く、ボランティアの人がマンツーマンで指導してくれました。自分がやりたい内容をなんでもやっていいよ、と柔軟な対応で、TOEFLの対策をしながら合間に英会話でスピーキングの練習をしたり、充実した時間を過ごすことができました。移民が多いアメリカならではの、充実した無料英語学習システムに感動。図書館にはカフェも併設されていて、のんびり過ごせるのでお気に入りのスポットの一つになりそうです。
(ちほ/シアトル)
持ち物は大切に…
日本の小学校では、鉛筆の一本まで自分の持ち物に名前を書かされますが、アメリカの学校では筆記用具は共用。名前を書かなくて楽ができると喜んでいたのですが、ボランティアで教室に入ってみてびっくり。鉛筆が床に落ちていても誰も拾いません。あっちにもこっちにも転がっていて、踏まれてもそのまま……。自分のものではないから大事にしないのか、ちょっと悲しくなりました。
(小学生の母/カークランド)
彼らが私の背中を押してくれた
2011年3月11日、津波が東北の街を一瞬にして飲み込んでいく姿を母と一緒にテレビで見ていた。それが自分の国で起きていることが信じられなかった。今まで当たり前のように使ってきた電気も電車も使えない生活が始まり、震災が日本を大きく変えた事実なんだ、とやっと実感した。メディアから流れてくるニュースは政府や民間機関を批判するものが多く、「このままでは日本はだめだ。どうにかしなくてはいけない」と漠然と考えていた。
その後、10カ月間の交換留学でシアトル滞在中に、米国NPO法人ileap主催のソーシャルイノベーションフォーラムを知った。年に数回、主に東北地方の復興に関わる日本のソーシャルリーダーをシアトルに呼び、今日本で何が起きているのかを話してもらい、参加者と意見交換をするというものだ。2012年5月12日、ソーシャルリーダーたちのプレゼンテーションがシアトルセンターで行われた。聴衆にいた一人の日本人留学生から「起業するといったリスクをとり、今あるレールからはずれるのが怖い。どうしたらそんなリスクが高いアクションをとれるのか」という質問が出た。それに対し、「かものはしプロジェクト」代表の本木恵介さんが「日常生活の中で私たちはすでにたくさんの失敗をしている。にもかかわらず私たちは生きている。だからリスクの高い選択をすることは決して怖いことではない」と答え、私は心を打たれた。このフォーラムで出会った人々や、その人たちの一言一言が私の背中を押す原動力になり、その後、私は仲間とともに世界一周旅行に出た。
ileap活動内容についてのウェブサイト
www.ileap.org i4japan.jolkona.org www.facebook.com/i4Japan
(松尾明子/東京)がら、楽しく腕を磨きたいものだ。
(スポーツ大好き/ベルビュー)