※私がこのESLに通っていたのは2014年の12月までなので、現在はシステムが変わっているかもしれません。詳しくは学校に問い合わせてみて下さいね。
シアトルだけでなく、アメリカ全土で、この移民のためのESLという、移民が英語を安く勉強出来る制度?があります。
移民ビザってどのビザ?? 分かりやすく言うと、グリーンカード保持者、もしくはグリーンカードを申請できるステータスのビザですね。
私の場合は、K1ビザという、いわゆる「婚約者ビザ」で渡米し、結婚後、グリーンカードを申請中にこのESLに通っていました。
料金は学校ごとに違うようですが、私が行っていたシアトルセントラルカレッジは、$25/1クオーター(約3か月)でした。
$25!? そうです、1クオーターで$25です。
なぜそんなに安いのかというと、国から学校に補助金が出るので、この金額で授業が提供できるのだとか。
本当にありがたいです。しっかり勉強せねば。
(この$25の他に、教科書代が$50~$100程かかります。)
留学生が、大学やカレッジに入る前に基本的な英語を勉強するのもESLですが、この移民の為のESLは、申し込みの際に、移民であることを証明する書類の提示が必要です。
私はパスポートに貼ってあるビザを提示しました。
普通のESLと違うところは、移民の為のESLでは、アメリカの歴史だったり、他の国の風習だったり、アメリカで生きていく為の英語を学ぶところでしょうか。
クラスには本当にいろんな国の移民がいました。
中国人、ロシア人、リトアニア人、メキシコ人、ペルー人、エチオピア人、フランス人、スペイン人、etc…
今でも忘れられないのは、授業で、「あなたの人生で、とても素晴らしかった日」というテーマでみんなで話し合った日のこと。
私は、「う~ん、素晴らしかった日か。どれにしようかな~。オーストラリアを友達と旅して毎日バカ騒ぎしたあの日々について語ろうかな~」とか考えていたのですが、
クラスメイトのエチオピア人の男性が、「私の人生で1番素晴らしかった日は、アメリカに難民として渡米出来ると連絡が来た日です。」と。
それまで私は、アメリカに難民として移住している人達がいることを知りませんでした。
自分の国なのに、戦争だったり、貧困だったりで、他の国に逃げなれければいけない人達がいることを、この日初めて知ったのでした。
なんだか話が少し脱線しましたが、
こういう人達も移民のESLにはけっこういるのです。
移民の為のESLは、安く受けられる分、クラスの規模も小さいです。
定員オーバーで今季は無理ですね、と断られることもあります。
観光ビザなどで、移民のESLに潜り込む人が時々いると聞きました。
私も、この避難民の存在を知らなかったら、「観光ビザで安く英語の授業が受けられるんだって!超ラッキー♪」とか思っていたかもしれません。
でも、その観光ビザで移民のESLに潜り込んだ誰かのせいで、どこかの英語も全然分からないまま自国から避難してきた難民の人のESLの席が減ると考えてみて下さい。
移民のESLは移民のためのものです。
なんだか説教くさくなってしまいましたが、移民ビザをお持ちの方には、とても素晴らしいシステムです。
移民ビザステータスをお持ちの方はぜひ利用してみて下さい。
(そして、しっかり勉強しましょう♪)