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コロナ禍での永住権取得 ~ 国際結婚あれこれ

アメリカ人のマイケルと遠距離恋愛を経て国際結婚に至り、シアトルで新生活を始めた日本人のよっぴー。自らの経験を通して楽しかったことや学んだこと、思いもよらないカルチャーショックなどを振り返ります。

コロナ禍での永住権取得

2020年春、婚約者(K-1)ビザからの永住権切り替えに必要な面接をマイケルと一緒に受ける予定でした。しかし、新型コロナウイルス感染症の影響で移民局が閉鎖され、面接は延期に。状況が状況だけに仕方がありませんが、1年半待ち、あと数日というところだったので、悔しさも倍増です。

新たな面接日の決定を待ち続けて4カ月が経った頃、移民局より思わぬメールが届きます。郵便での連絡は届いていなかったものの、実は2日前が面接日で、誰も移民局に現れなかったという知らせでした……。マイケルとふたりで「うそでしょ!」と大騒ぎ。慌てふためき電話で問い合わせるも、移民局の窓口は混み合い、小1時間ほど保留音が続いた後にやっと担当者につながりました。面接日の再設定を手配後、連絡をもらえることになったものの、何日経っても音沙汰なし。対応を忘れられてしまったようでした。このパンデミックで、移民局もかなり混乱していたのだと思います。2度目の問い合わせの電話をして、ようやく新たな面接日の通知が届きました。

再設定された面接日は10月。申請を始めて2年以上が経過していました。面接当日の朝、家から30分あれば余裕で移民局に到着するところを、ゆとりを持って1時間早く出発することに。すると、高速道路を移動中、前方に黒煙がもくもくと上がっていくのが見えます。うすうす嫌な予感がしていたのですが、なんと進行方向で交通事故が起きていました。渋滞に巻き込まれたとわかり、「最後の最後まで冗談でしょ!」と、ふたりで半泣き状態。移民局に到着したのは、ほぼ面接時間ぴったりで、本当にドタバタで終わりました。

面接から数日経ち、永住権証明であるグリーンカードが無事に発行されました。通常は結婚による申請の場合、最初に2年間有効の条件付き永住権の取得となるのですが、切り替え申請に2年以上かかった場合はいきなり10年間有効の永住権を取得できるとのこと。私のグリーンカードも同様に10年間有効でした。

婚約者ビザを申請して3年、渡米して2年と長丁場でしたが、ようやく腰を据えてアメリカ永住生活をスタートすることができ、ほっとしています。コロナ禍では残念ながら一時帰国しづらい状況ですが、渡米以来帰れていなかった日本を訪れる日を今から心待ちにしています。

子どもの頃に家族とワシントン州で約3年間暮らしたことをきっかけに、社交的で優しいノースウエスト地域の人々が大好きになる。高校、大学と英語を専攻後、都内の貿易会社で6年間、事務を担当。ひとりっ子だからか、単独行動やひとり旅を好む。趣味は映画鑑賞とお酒を飲むこと。