Home シアトル情報 シアトルブログ みんなの日本帰国体験談〜日...

みんなの日本帰国体験談〜日本帰国、どうする?

アメリカの大学で教授を務めている親戚から、早い段階で新型コロナウイルス感染防止のためにアメリカの学校が閉鎖、オンライン化すると聞き、日本での教育という選択肢も持とうと思いました。

娘は国立大附属中学受験に向けて、シアトルで週2回、日本にある面接や試験準備のための塾をオンライン受講していました。娘にとって日本の学校の面接は新しい経験なので、準備をしていて良かったです。2020年2月に帰国子女学級を受験し、同年4月から通学しています。息子も別の大学附属小学校に合格しました。

子どもたちは同じく帰国子女である友だちを通して、海外生活をしてきた家庭の方々と交流を持ち、日本にいながらも英語でコミュニケーションができています。勉強の面でもクラスには担任、学科別の先生方のほか、常に大学生の実習生も参加してくれているので、わからないことがあれば細かく指導してもらえます。シアトルでは幼稚園の頃から百人一首を暗記したり日本漢字能力検定を受けたりしながら土曜日はシアトル日本語補習学校に通っており、それも今役に立っているようです。

コロナ禍で体育祭などのイベントを保護者が見る機会はありませんが、その代わり子どもたちの様子を写真や動画で知ることができます。アメリカ生まれの子どもたちに、いつか日本の学校生活も数年は経験してもらいたいと考えていたので、ちょうど良いきっかけになりました。 (Kayさん)


今年3月にシアトルでの駐在生活から3年ぶりに帰任。まず、PayPayや交通機関のICカードなど電子決済の導入が少しずつ進んできていることに驚きました。緊急事態宣言によって、比較的高頻度で自宅勤務が推奨・実施されていることも、以前は日本で1度も自宅勤務をしたことがなかったので新鮮に感じます。新型コロナウイルス感染対策では、飲食店などでの飛沫・接触感染防止が中心で、マスクを外したり発声したりする場所でなければ安全という前提のため、都内では引き続き満員電車で通勤(体感としては以前より20%程度は緩和された印象)。職場の人口密度は変わらず高いままです。

日本の運転免許の期限が駐在中に切れてしまったのは悔やまれます。日本帰国後、再取得するまでしばらく不便でした。14日間、自宅で自己隔離したあとは平日に仕事も休みにくいですし、シアトル駐在に向けて日本を発つ前に、特例更新などを行っておけば良かったです。自宅で14日間の待機中は毎日、健康状態と居場所を報告する必要がありました。もっと厳格に入国後の管理を行うべき、という議論もあるようです。いずれにせよ、帰国後は当面、部屋の中で缶詰になりますので、その間の過ごし方などしっかり計画しておくと良いかと思います。

アメリカに駐在したことで、いい意味でも悪い意味でも周りの目を気にしなくなりました。そして、日本での働き方に非効率な面が多く見つかるように。仕事、生き方など、頑張ればより多くの人生の選択肢や機会があることに気付かされました。 (Iさん)


今年1月、2回目の緊急事態宣言が発令される前の帰国でしたので、空港での検査等、日本入国は比較的スムーズでした。空港から送迎付きの隔離用アパートで2週間過ごしましたが、料理・洗濯が自由にできたため、シアトルでのロックダウン生活をそのまま日本でしていた感覚です。毎日決まった時間に自動音声通話による健康チェックがありました。アメリカでの厳しい外出制限に慣れていたので、日本に来てまず驚いたのは、生活がほぼ普段通りだったこと。最初の頃は戸惑いを感じていました。帰国して半年、ようやく新しい生活様式にも慣れ、落ち着いたところです。(RAさん)


わが家の場合、子どもが中学生という多感な時期に日本の学校に編入となったため、子どもはアメリカ育ちということもあり、日本の学校制度になじむのは難しかったですね。もちろん個人差はあると思いますが、家族との帰国を考えるなら、子どもの気持ちも尊重し、どのような方向に転じても柔軟に対応できる準備と心持ちが大切になってくるのではないでしょうか。(ITさん)