夏のハイキングはこのトレイルで決まり！①

シアトルからバスで行けるお手軽トレイル

シアトルとベルビューからノースベンドを経由し、I-90沿いに位置する3つの登山口を結ぶ季節限定シャトル「トレイルヘッド·ダイレクト」の運行が今年もスタート！車の混雑緩和と登山観光の促進を目的にキング郡メトロなどが中心になって提供するプロジェクトだ。

このシャトルでアクセス可能なのは、マウント·テネリフ、マウント·サイ、リトル·サイの各トレイルヘッド。9月4日までの土·日曜日と独立記念日、レイバーデーの祝日に利用できる。週末の気分転換に、バス旅がてら出かけてみるのはいかが？

初心者向け スタッフが体験！リトル·サイをハイキング

トレイルヘッド·ダイレクトで回れるマウント·テネリフ、マウント·サイ、リトル·サイの中で、いちばんトレイルの距離が短いのがリトル·サイ。往復3.7マイル、所要時間2時間半と、初心者でもチャレンジしやすい。州立公園内のため、車で来る場合はディスカバー·パスが必要になるが、トレイルヘッド·ダイレクト利用者は取得しなくてOK。

早朝、ハイキング初心者の友人ふたりとリンク·ライト·レールのキャピトルヒル駅で待ち合わせ、交差点にある乗り場へ向かう。目印となる案内板は小さいが、ハイキングの装いをした人々が同じように集まっているので、すぐに発見できた。しかし、予定時刻になってもバスは来ず。

30分ほど遅れてようやく来たバスは、あっと言う間に立ち乗りが出るほどのすし詰め状態に。当然、次の乗り場以降ではひとりも乗せることなく、最初のトレイルヘッドへ。日によって混雑具合は変わるが、確実に乗車するためには始発のキャピトルヒル乗り場を利用したほうが良さそうだ。

リトル·サイのトレイルヘッドには、約1時間で着いた。トイレも済ませ、身支度を整えたら、いざ出発！ しばらく急な傾斜が続くが、間もなく平坦な道に戻るので頑張って乗り切るべし。整備されたトレイルは危険な崖もなく、ファミリーで訪れるにも問題ない。0.3マイルと0.5マイルの地点で、マウント·サイに続くボルダー·ガーデン·ループへと分かれる。難易度を上げたい場合は、こちらにルート変更をすると良いだろう。

筆者はそのまま、リトル·サイのトレイルを途中休憩しながら1時間半ほどかけてゆっくりと進む。緑生い茂る中、夏でも上着を羽織ってちょうどいいくらいの涼しさだ。最後の急斜面を登り切ると、標高1,550フィートの見晴らしの良い頂上へ到達。晴れた日はマウント·サイやマウント·ワシントンも望める。

復路のバスは、ほぼ予定時刻に到着。キャピトルヒル駅まで40分と、かなりスムーズに戻ることができた。