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車内にいながら動物の迫力を体感! オリンピック・ゲーム・ファーム

子どもから大人まで誰もが楽しめる、オリンピック半島で人気の観光スポット。この夏、一般の動物園では味わえない特殊な体験をしに訪れてみてはいかが?

取材・文:ジェジュン・ジョン

シアトルからは車だと3時間前後でたどり着くオリンピック・ゲーム・ファーム。最大の特徴は、車から降りずに動物を見られることだ。いや、「降りてはいけない」が正しい表現かもしれない。

至近距離でヤクに餌を与える

ゲートでチケットと共に、動物に与える餌としてパンを1袋3ドルで買い、いよいよ入場。車を少し走らせて丘の上に行くと、いきなり驚きが待っている。パンを求めるラマとヤクが全方向から群がってくるのだ。車の両サイドだけでなく進行方向からも迫り、初めての人は恐怖すら覚えそうな勢い。筆者も運転しながら「このまま車を走らせると危険!?」と身構えたが、心配無用だった。皆が毎日エサをもらい慣れているため、席の窓側へのポジション取りも完璧。ただし、窓を全開にすると車内に顔を突っ込んでくるので気を付けよう。餌をあげるにもつい顔が引きつってしまい、ちょっとしたチャレンジとなるが、それもここだけの素敵な思い出となる。

ラマへの餌やり

さて、その大群ゾーンを抜けると少し落ち着き、檻の中に入ったシマウマやオオカミ、トラなどを眺めて動物園らしさを満喫できる。基本的に餌やりはできないが、大きなクマにだけは柵越えのスローイングでパンを与えられる。

そして和やかな鑑賞体験後に待つのは、「このあと洗車必須」ゾーンだ。入り口に「止まると車が傷付く恐れあり。リスクを承知のうえで入場を」と、これまでにないトーンの注意書きがある。動物が餌を求め車に近付くのは序盤と同じだが、巨大な角を持つバイソンや粘り強い走りを見せるエルクなど、なかなか手強い連中がそろうのだ。彼らをまくのは至難の業。子連れらしき前の車は、両サイドにエルクが10頭ずつ常に並走していた。車はなめまくられ、洗車なしに家までドライブすることはできないだろう。

両サイドで待ち受けるエルク

そんなこんなで約40分の園内ドライブは終了。道中はヒヤヒヤし通しだったが、ゲートを出る頃には「来て良かったな」と全員が満面の笑顔だった。家族旅行も良し、友だちや恋人と来るのも良し。皆さんにもぜひ、訪れてもらいたい。

Olympic Game Farm
1423 Ward Rd., Sequim, WA 98382
開園時間:日〜金9am〜5pm、土9am〜6pm
料金:一般$20、6〜14歳・55歳以上$15、5歳以下無料
☎️360-683-4295
https://olygamefarm.com