ターメリック(ウコン)は、数あるハーブの中でも特におすすめのひとつです。黄色い色からインド料理で見かけるジャスミンライスの色付けやカレールーなどを想像されるのではないでしょうか。マスタードの色付けにも使用され、日本ではエネルギー増強用スタミナドリンクにもその名が見られます。いずれにしても、元気が出るハーブという印象があるのではないでしょうか。
ターメリックは、ショウガと同じ科に属する多年性植物の根の部分です。中国やインド、東南アジア諸国では薬草として昔から使われていますが、西洋のハーブとして注目され始めたのは最近。今では安全性が高く多くの効能があるハーブとして着目され始めています。見た目はショウガに似ており、切り口は鮮やかなオレンジ色ですが、乾燥粉になるとご存知の黄色になります。
効能として一番にあげられるのは抗炎症作用。よく知られているのは腸の炎症抑制効果で、他にも関節炎、消化器系や肝臓の不調、皮膚感染症にも有効であると言われています。ありがたいことに血中コレステロールを下げる効果も期待できるそう。更年期には様々な数値に変化が起こります。コレステロール値もこれに含まれるので、普通の生活をしているのに数字が上昇することも。そんな時にはターメリックを使った料理などで工夫するといいかもしれません。また、ある研究ではアルツハイマーの予防にも役立つことが明らかになりました。ターメリックの色素に含まれるクルクミンという成分が脳内プラークの蓄積を防ぐのだそうです。
使い方:
生のターメリックは、スライスしてスープやカレールーに入れる。細かく刻んだものを、米2合に対し好みの油を小さじ1杯加えたものに一緒に入れて炊く。
ショウガのようにすりおろして冷奴や納豆に添えるなど、使い方は色々。ショウガの置き換えで多くの料理が楽しめます。
粉の場合は、カレースパイスとしてはもちろん、焼き飯、焼きそばを炒める時に、またお茶として手軽に楽しむのもいいものです。
ターメリックティー:
ターメリック小さじ半分、レモン汁少々(またはレモンスライス)、ハチミツ少々。全部をカップに入れて熱湯(200㏄)を注ぎ、蓋をして3分蒸らした後、よく混ぜて飲みます。
[フィトアロマ]