Home 美容・健康 突発性難聴には早めの治療を...

突発性難聴には早めの治療を

突発性難聴という病気をご存知だろうか?いろいろな症状があるが、今月会った患者さんは全員、朝起きると突然片耳が聞こえなくなり、我慢できないような耳鳴りが始まったと訴えた。めまいが伴うこともよくある。全員に共通していたのは、ストレスがたまるような経験をしたり、いつもと異なる生活を送っていたこと。数日待てば元に戻るだろうと思って放置する。1週間経っても10日経っても変化がないため、主治医の予約を取るのだが、実際に診てもらえるのは1週間から1カ月先になる場合も。その結果処置が遅れ、治らなかった人も多い。

発症しやすい年齢は40代~60代で、有効な治療期間は4週間以内。理想的な治療方法は、発症から24時間~48時間以内に聴力検査を受けて、早めにステロイド治療を開始することとされている。場合によっては、別の詳細な検査や治療を受ける可能性もある。海外にいる日本人は、問題があっても保険を理由に我慢する傾向にある。風邪ならそれでも良いかもしれない。でも突発性難聴にかかったら、すぐに医師に診てもらうことを強くすすめる。

筆者プロフィール:真宮杏奈
PAC Audiology クリニック
オーディオロジスト(耳の専門医)
1605 S. Washington St. Suite 6, Seattle, WA
1370 116th Ave. NE, Suite 201, Bellevue, WA
☎ 425-455-0526
www.pacaudiology.com