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存在感のある堂々とした人になるために

Aさんは、とあるカンファレンスにプレゼンターとして招待されていました。その前にリハーサルとして社内で同様の内容を発表する機会があったのですが、その時のフィードバックの一つとして「もっと、存在感のある堂々とした態度で臨むように」と言われたそうです。Aさんは、どうしたら堂々とした態度が身につけられるのかわからず、相談に来られました。
「存在感のある堂々とした態度」と言われてどんなイメージが浮かぶかAさんに尋ねた所、「自信のある人」との答えが返ってきました。そこで、Aさんに自信があるかどうか訊ねると、「あんまり……。人前で英語で話すなんて、得意とは言えない。もちろん毎日仕事で英語は使っているし、プレゼンの内容だって自分の仕事の事なので、できなくはないけれど、プレゼンのスキルを問われると特にトレーニングを受けた事もないし、何がスキルなのかさえわかっていない
かも。」と仰いました。
そこで、Aさんの周りで存在感のある堂々としている人、自信がある人を思い出していただき、彼・彼女らがどんな行動・佇まい・言動をしているのか考えてもらいました。そこで出てきたのが以下のリストです。

● 落ち着いている
● 姿勢がよい(Aさんは少し猫背気味)
● ノートをチラチラ見ないで、聴衆とアイコンタクトをしながら発表する
● ポジティブなエネルギーが感じられる
● 明るい
● 声が通る・大きい
● 笑顔など余裕のある表情
● 時にはジョークを言ったりする
● せわしなくない、大きめのジェスチャー
● 突っ立ったまま話しをするだけではなく、時には歩き回ったりする
● 聴衆に問いかけたりして、自分のプレゼンに人を巻き込んでいく
● 早口ではない
● 清潔感がある。

ここまで出てくれば、これは「堂々とした人になるためのチェックリスト」とも言えます。リストの中で抽象的なもの(落ち着いた感じ、ポジティブなエネルギーが感じられるなど)は各自の受け止め方によって印象が左右されがちですが、その他の具体的な行動の一つ一つはそれほど真似るのは難しくありません。清潔感や明るい印象を与えるには、服装に気をつければ可能です。例えば、アイロンのかかったシャツやパンツの折り目。白やグレーだけでなく、色味の入ったシャツやネクタイを取り入れるだけでも、印象は違ってきます。
Aさんには、リストの中で取り入れやすい項目を実行して頂く事にしました。Aさんは、「ジョークを言うのは自分のキャラクターではないので、できる範囲で自分なりの堂々とした存在感を演出したい。」と仰いました。
存在感とその人の自信は大きく関係があるといえます。自信をつけるのは簡単な事でありませんが「これだったらできそうだ!」という事を実際に行動で表すことによって、不安感が下がり自信度が上がります。そんな気持ちの変化がAさんのプレゼンにも反映するでしょう。

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