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パーソナルブランディング

Aさんはアメリカの企業で働く40代の女性です。日本人の中でも小柄なほうで、体格の良いアメリカ人と仕事をする上でコンプレックスだそうです。「キャリアに容姿は関係ない。仕事の結果で勝負すればよい」と自分に言い聞かせているのですが、アジア人は一般的に若く見られがちなこともあり、軽くあしらわれているように感じることがあるそうです。英語での会話に特に不便は感じませんが、発音や語彙力、言い回しなどはやはり完璧ではなく、つたないという印象を与えるのかも、と気にされていました。
人と仕事をする際、第一印象が大切だと言われています。例えば、就職の面接やプレゼンなどでは、清潔感を与える身だしなみ、親しみやすさを与える笑顔、信頼性を与えられるような落ち着いた話し方と物腰などに気をつけましょう、などと言われます。しかし、面接では第一印象より、受け答えやプレゼンでの対応で垣間見えるその人の素の部分が、第二印象として強く残ります。「はじめは○○○だと思ったけど、少し話してみたら○○○だった」というようなギャップによって、第二印象が作り出されるのです。
しかしAさん曰く、自分は第二印象も良くないと思う、とおっしゃいます。人見知りな性格から初対面の人と話をするのが苦手で、知らない人と話すときは会話も弾まず、「積極性のない人」と思われるか、頑張ったところで空回りしてしまい、落ち着いた大人の女性という印象は持ってもらえないと思うとのこと。
そこで、第三印象について考えてみました。第三印象とは、本人が発信する情報ではなく周囲が作り上げていくものです。第一、第二印象は、時間的に短い付き合いから生まれるものですが、第三印象は付き合いの積み重ねから作られます。そういう意味でA さんの「仕事で結果を出せばよい。毎日の仕事ぶりを見て判断して欲しい」という考えと同じです。A さんを知ってもらうには時間がかかるかもしれませんが、ギャップが大きいほど第三印象のインパクトとしては強くなります。
自分自身を商品として考え、「どんな評価を持ってもらいたいか?」という視点で自分をPR していくことをパーソナルブランディングと言います。Aさんには、自分をどのようなブランドとしてプロモートしていきたいのか、周りにどんな印象を与えたいのかを明確にし、第一印象からそのイメージを出せるように改革する必要がありそうです。そして、相手が持つAさんの印象を覆すのを楽しむくらいの意気込みで過ごして頂ければと思います。

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