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新年おめでとう茶ッカソンin Seattle

シアトルの日本人人口を増やすためのアイデア

ベルビュー・チルドレンズアカデミーで1月24日、SIJP(シアトルITジャパニーズ・プロフェッショナルズ)主催の「茶ッカソン」が開催された。

茶ッカソンとは、「お茶」、「ハック」、「マラソン」を組み合わせた造語で、様々なバックグラウンドの人がお茶を飲みながら議論してアイデアを出し合い、それをプレゼンテーションして優勝を決めるというもの。これまでに、シリコンバレーと東京で開催され、シアトルでは今回が初めての試みとなった。

この日のために、スポンサーでもあるNIFTYの河原あずさんがシリコンバレーから駆けつけ、共同スポンサーの伊藤園の宮内栄一さんと共に進行を担当。2人の軽快な掛け合いが会場を終始笑いに包んだ。審査員を務めたのは、佐川明美さん(Five Senses Inc.代表)、清水楡華さん(ベルビュー・チルドレンズアカデミー主宰)、小西隆太郎さん(在シアトル日本国総領事館領事)の3人。茶ッカソン参加者集合

ディスカッションのテーマは「シアトルの日本人永住者を5万人(現在約6,300人)にするにはどうすればいいか?」約40人の参加者は、東京出身「#23’s」、関東出身「関東連合」、大阪出身「お~い、新茶!」、大阪+福島出身「大福」、学生起業家「Arch for Start up」、唯一の英語ディスカッションチーム「抹茶ラテ」の6組に分かれ、伊藤園が提供したお茶を飲みながら侃々諤々(かんかんがくがく)の議論が始まった。

議論に与えられた時間は45分。その後、約5分間のプレゼンテーションを行い、独創性、実現可能性、スケーラビリティ、プレゼンテーション、チームワークの5つの項目で採点された。

プレゼンテーションでは、各チームから面白いアイデアが続出。シアトルの暮らしに特化したYouTubeチャンネルの開局、婚活ツアーの提案、5万人は非現実的として人数を設定し直してプレゼンを行ったチームもあり、いずれもチームカラーが反映されたユニークなアイデアばかり。どのチームも共通して日本文化の素晴らしさに注目して、アイデア作りに生かしていた。

準優勝には「大福」チームが選ばれた。大阪からシアトルに移住した一家のリアリティー番組を作るという大阪カラー全開のユーモアあふれるアイデアが高得点につながった。

優勝したのは「お~い新茶」チーム。シアトルにスーパー銭湯と日本人街を創るというアイデアで。特に他チームが日本からの移住者を増やす事に焦点を置いたのに対し、米国の他州に住む日本人を呼び寄せようとした点で高評価を得た。

優勝チームには「おーいお茶」1人1ケース、準優勝チームにはGoogleと伊藤園のオリジナルTシャツが贈られた。

英語チーム「抹茶ラテ」のメンバーとして参加した佐々木孜さんは、シアトルの日系コミュニティーの連携や文化の継承に尽力をしてきた功績を認められ、今年、在シアトル日本国総領事から表彰されたところだが、「若い人たちが日系コミュニティーを活発にするためのアイデアを出し合うというのは素晴らしい事です」と喜んでいた。

各チームの発表スライドはSIJPのホームページで閲覧可。

Seattle IT Japanese Professionals (SIJP)