ジャック・アンド・ジルに聞く：アメリカにあるフレキシブルに預けられる園の仕組みとメリットは？

 

アメリカでは一般的に未就学児はデイケア（託児所）またはプリスクール（保育園・幼稚園）に通います。どちらも子どもを定期的に預けられる施設で、フルタイムとして週5日、あるいはパートタイムとして週2・3日、子どもを通わせることができます。デイケアは通常、朝から夕方までと長時間開いており、仕事のために子どもを預けなければならない家庭にはありがたい存在。プリスクールは1日5時間くらいのところがほとんどで、独自のカリキュラムを提供しています。一方で、デイケアでもプリスクールと看板を掲げている施設もあります。当園もプリスクールとデイケア、両方に相当します。また、アメリカの園は1年を通してかなりの休みがありますが、当園は他園が休みの期間も営業しています。

子どもの園選びは、どの家庭でも大切。日本から来たばかりでは特にそうかもしれません。異国の慣れない土地で慣れない園に通うのは大変ですし、子どもはもちろん親にとってもハードルは高く、少し足踏みしてしまいますよね。現地校に入る前に園に通い、現地の子どもたちに慣れていたほうがいいのではと悩む家庭もあるはず。しかし、右も左もわからない中での園探しは難しい場合も。限られた知り合いの情報だけでは、偏った判断になる恐れもあります。そこで、フレキシブルに預けられる園を試してみるのも手です。

当園の仕組みや利用法を参考までに紹介します。

（1）日本の保育園に近い環境で、遊びを通して英語が学べる。
（2）小学生も学校が休みの間に利用できる。
（3）フルタイムで1日中預けられる。1日だけのフルタイムも可。
（4）半日やパートタイムのブログラムあり。
（5）プリスクールのカリキュラムを実施。
（6）学校が休みの期間も営業する。
（7）シングルマザーのための支払い補助ブログラムが利用できる。
（8）前日または緊急な場合は1時間前でも予約可。

今年で48年目を迎える当園で、私は30年以上働きながら地元の多くの卒園児たちを見送ってきました。その子どもたちが成長して結婚し、子どもを連れて遊びに来てくれます。それは、日系アメリカ人オーナーならではと言えるウェルカム精神が地元で愛されてきたからだと思います。「現地の園は気になるけれど、本当に行かせる意味はあるの？」と、期待するほど英語の効果を得られるのか気になる方もいるでしょう。当園は英語がメインで、キンダーガーテン前の準備段階として大切な役割を担っています。いきなり英語だけで大丈夫かと思うかもしれませんが、子どもは興味を持ったこと、楽しいと感じたことには夢中になれるもの。体験を通して学んでいるので、「何を教えるか」よりも、先生やスタッフが子どもたちと「どのように関わるか」が大事。当園では先生が成長を見守る中で、子どもたちは外遊び、アート、1年間のイベントなどを通して、自然と英語に興味を持ち始めます。

現地の園を見学するポイントとしては、

（1）施設は古くてもきれいに使われているか
（2）子どもたちの雰囲気はどうか
（3）ディレクター、先生のイメージはどうか
（4）子どもたちが楽しく安心して過ごせるか

しっかり見て回ることです。見える部分だけでも園の性格は出るもの。時に見落としがちなのが、子どもにその園が合うかどうかです。実際に通う子どもと一緒に見学し、反応を確かめてみましょう。先生やスタッフの子どもへの接し方も確認を。良い園が見つかることを願っています。