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食は心理にも影響する

今回のテーマ

「いのちのくすり」は食べる物
食と心はつながっています。ぜいたくでなくても、しっかりとした食事を取ることで心まで満たされます。食の大切さを知りましょう。とはいえ、無理をするものでもなく、いちばんに大切なのは笑顔ある食卓です。

シアトルの皆さん、こんにちは。いかがお過ごしですか? 私は今、沖縄に来ています。

沖縄というと南国というイメージがありますよね。それが、私の考えていた沖縄とは違っていて、涼しい。いや、寒いですね。場所によっては軽く冷房まで入っていて、寒さを感じます。沖縄って常夏の島じゃなかった!どこに行っても季節は巡る。それはそうですよね。

さて、この沖縄訪問で心に残った言葉があります。それは「ぬちぐすい」。「いのちのくすり」という意味があり、「食は命とつながっている」ということだそうです。この「いのち」という言葉が、妙に私の心に響きました。そこで今回は、そんな食についてお話ししたいと思います。

嗜好や作物はその国と地域、文化などによって違いますが、やはり人が口にするもの。ぜいたくはしなくて良いとしても、季節の旬であり、新鮮であり、なるべく体に負担のない食べ物を口にしたいものですよね。食は精神に関係すると言われています。忙しくなると、どうしても便利なものに手を出してしまうものです。犯罪と食の関係性も取りざたされているように、やはり心理療法でも、食の大切さを伝えるカウンセラーは多いのです。

とはいえ、忙しいと時短に走るのも当然です。特に今は、女性が仕事に就く機会も増えている時代。料理研究家の方から聞いた面白い話があるので、ここで紹介しちゃいます。昔は、たとえば日本ですと、農耕民族なので米と汁、もしくは米と汁とおかず1品、一汁一菜で十分だった時代がありました。けれど、だんだんと国際的な食文化が取り入れられてきて、現代になって主婦の首を絞めている、というのです。女性進出の時代には、品数は減らして良し。そのうえで、しっかりした食事を取ろうということですね。

その土地ならでは食を大切に、ありがたく食べたいと感じる沖縄訪問でありました。シアトルは、伊勢神宮のある私の育った三重県に似て、新鮮でおいしい海の恵みのある場所。ありがたく「いのち」をいただけるはずですよね。でもね、食事の内容も大切ではあるけれど、やはり十三導的には、心の優先順位で言えばこだわりより食卓に笑顔だと思います。私も母をやっているのですが、子どもの食を大切にと、仕事と家事を無理していた頃がありました。子どもからすれば、無理してイライラしている母より、手を抜いていても母がニコニコしているほうが良いと、少し大人になった娘に言われたことがあります。

いちばんの心の「いのち」は、ちゃんとした食事を心がけながらも、自分に負荷をかけない。手を抜いたって、心が満たされるほうが大切です。自分の心が満たされれば「いのち」へもつながります。

あ、そんなことを書いて、自分の言い訳にもなっている私でした(笑)。忙しいと、ついインスタント系に手を出しがちだけれど、改めます! さてまた来月もお会いしましょう。あなたがあなたらしい1カ月をお過ごしください。

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通称みやこ。1967年生まれ。三重県出身、九鬼水軍の子孫。『13の性格』著者。オリジナルの人間学「13導」を用いて、「みんな違ってみんないい」をモットーに資質、才能を伝える。現在は名古屋にオフィスを構え、自称「御用聞き」としてお悩み解決に国内外を飛び回り、若いスポーツ選手や経営者をもチャンスへと導く。最近では、良き日本文化を海外へ広める社会貢献としての活動も行う。自身のお役割は8番の「交流」。リモートによる社員研修や個人セッションをインスタグラム(@miwa_micco)で受け付ける。