Home アメリカ生活 みやこのあなたのお役割に拍手 2年前に夫を亡くしました

2年前に夫を亡くしました

夫は病死でしたが、私が大切にしていなかったから死なせてしまったのではと思うようになり、今は後悔ばかり。精神的にまいっています。息子は就職したものの、まだ娘の進学もあり、老いた親の面倒もみなければと不安な気持ちもあります。最近になって、なぜこんなにも悔やむのでしょうか。(M子/女性/日本)

M子さん、こんにちは。

実は、私の近い友人も偶然ながら、同じ境遇に立っています。彼女も夫が病気で急死しまして、今は母子家庭です。M子さんと同じようなことを彼女も言っていました。

彼女の場合、夫婦は離別している環境の中、突然に亡くなったものですから、余計に「大切にしなかった」ことが悔やまれたようです。

けれど、どんな形でも人は悔やむのが常。たとば、あるナースさんがこんなふうに話していました。

「人は身近な人が亡くなると必ずと言っていいほど、もっと面倒をみてあげていたら、などと悔やむものですよ。それは、時折思い出して手を合わせられるようにと、神が人に授けた感情なんですよ」

その友人が相談に来たとき、私が何を話したかをお伝えしますね。

「あなた、私だけに言ってごらん。本当はダンナさん殺した?(笑)」「何を言っているのよ!するわけがないじゃない」

そんな冗談をあえて言ったのは、彼女の夫は病で亡くなったとわかっていたから。そうは言っても、友人もM子さんも、きっと本当に自分を責めて辛いのだろうなと思います。けれど、友人をカウンセリングしていて、気が付いたのです。人というのは「変化」がとても怖い生き物。いきなり大黒柱がこの世から消えたら、不安でしょうがなくて当然ですよね。収入だって途絶えたら死活問題です。彼女は不安で怯えているのだと思いました。そして、自分を責めることでバランスを取っていると。要するに「不安な自分⇔自分を責める」。自分を責めているほうが楽だという状態です。不安でしょうがない自分を直視できずにいるのでしょうね。

直視できないことは、逃避ともとらえられますが、逃避が必要なこともあります。徐々にでも、本当の自分の感情に向き合ってみてはいかがでしょうか?

人は自分が我慢しているほうが楽ということがあり、それに似ています。責めているほうが楽で、もしかしたらその先にある「不安」という感情がすり替わっているのかもしれない。不安は、時間が経てば必ず解消される感情ですし、少なからず人間が持ちやすい感情でもあります。「本当の原因」は何でしょうか?そこが腑に落ちれば、「自分を責める」ことはなくなっていくでしょう。

そして最後に、心理学の学説でもあるのですが、この世の中は全てが共鳴していて、実は亡くなった方ともつながっているということです。きっと、いつも思い出してあげているM子さんを、ご主人は喜んで見守ってくれるでしょう。

私も母子家庭が長いのですが、人は楽しい自分を意識して暮らすと、結構困らずにいけますよ!あまり無理せず、自分を大切にしてください。

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[お役割]

通称みやこ。1967年生まれ。三重県出身、九鬼水軍の子孫。『13の性格』著者。オリジナルの人間学「13導」を用いて、「みんな違ってみんないい」をモットーに資質、才能を伝える。現在は名古屋にオフィスを構え、自称「御用聞き」としてお悩み解決に国内外を飛び回り、若いスポーツ選手や経営者をもチャンスへと導く。最近では、良き日本文化を海外へ広める社会貢献としての活動も行う。自身のお役割は8番の「交流」。リモートによる社員研修や個人セッションをインスタグラム(@miwa_micco)で受け付ける。