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新時代、令和へ

今回のテーマ

その国、その土地、その人、全てみんな違っていていい

国や人にとって、常識や思想などは違うけれど、良きは取り入れ、また、継承すべきものは大事にしていく。新時代を機に立ち止まって、何が大切なことなのか、じっくりと考える時間を作ってみてはいかがですか?

先日、シアトルの友人から桜の写真を送ってもらい、しみじみとシアトルと日本のつながりを感じました。いつか、シアトルで花見したいな〜。

さて、日本では大きな話題となった今年の春。そう、元号が変わりました。私の地元である伊勢でも、4月に現在の上皇・上皇后両陛下が氏神の伊勢神宮で最後のご参拝、ご退位の報告をされていました。私は昭和生まれですが、21 歳の頃に昭和天皇が崩御され、元号が平成に変わりました。その時の感想は……ぶっちゃけますと、「元号」というシステムが初めてわかりました。知らなかったんですよ。元号が天皇の代替わりによって新しくなるなんて。年明けに後輩とお酒を飲みながら、過去の元号をさかのぼって、新しい元号をあれこれと勝手に考えていましたが、まったく当たりませんでした(笑)。

前置きが長くなりましたが「令和」という新しい時代が5月から始まりました。この令和は、『万葉集』から取ったと聞きました。「ねえ、どう思う?」と、発表直後は盛り上がりましたが、私はなぜこの言葉を使ったかという説明の記者会見を見て、古事から言葉を考えたことになんとなくしっくりきました。その内容というより、選んだ方法が、です。みやざき流にひと言で片付けちゃうと、シアトルにはシアトルらしさがあるように、日本は日本らしく、日本人としてのあり方みたいなものを大切にしようということかなと、勝手な解釈で思っております。

以前に何度か書きましたが、古事記や神話は日本のルーツや思想なんだから、今一度取り戻して子どもたちに伝えようという活動をしている方がいます。私もまったく興味がなかったのですが、日本にいるのに日本を知らないなぁと考えた時に大学に通い、そこで古事記や神話というものに出合いました。万葉集を習ったわけではありません。でも、古事というものに隠された、後世に伝えたいたくさんのこと、私たちの文化には失ってはいけないものがあること、時代を超えて大切にすべきもの、人間としてのあり方を知るようになりました。その国、その土地ごとに、思想やルーツは千差万別。それはそれで良く、お互いがそうであるからこそ、良いところは取り入れて、大切なものは守り、継承していく。「みんなちがって、みんないい」という、私がよく使っている言葉がありますが、金子みすゞさんの有名な詩でもあります。そういう角 度から考えると、この言葉でどこでもつながるなと思ったのです。良いものは残し、取り入れるべきことは取り入れていく。新しく変わる時こそ、大切なことは今一度、再確認したいと思います。

話は飛ぶのですが、先日たまたま観た映画が、世の中が便利になり過ぎている中で、電気というものがこの世から2年ほど消えた、移りゆく人間の生活を題材にしていました。矢口史靖監督の「サバイバルファミリー」という作品です。何が大切かを感じさせてくれました。人は時に立ち止まって、何が大切か、何を取り入れるか、考えてみるのも自分の成長につながるのかもしれません。皆さんもぜひやってみてください。

また来月、お会いしましょう。あなたがあなたらし く過ごせますように。

 

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通称みやこ。1967年生まれ。三重県出身、九鬼水軍の子孫。『13の性格』著者。オリジナルの人間学「13導」を用いて、「みんな違ってみんないい」をモットーに資質、才能を伝える。現在は名古屋にオフィスを構え、自称「御用聞き」としてお悩み解決に国内外を飛び回り、若いスポーツ選手や経営者をもチャンスへと導く。最近では、良き日本文化を海外へ広める社会貢献としての活動も行う。自身のお役割は8番の「交流」。リモートによる社員研修や個人セッションをインスタグラム(@miwa_micco)で受け付ける。