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マスクだってサステナブルに選んでみタイ〜ゆる〜くSDGsな消費者生活 Vol.17

​SDGsとは「持続可能な開発目標」。環境対策や貧困撲滅、ジェンダー平等などなど、大きな目標はたくさんあるけれど、私にもできることって? サステナブルで豊かなおうち時間を目指すべく「地球に、人に、そして自分に優しく」をテーマに、今気になるモノやコトを紹介!

アメリカではほぼマスクなし生活に戻っている中、わが家は夫が医療従事者ということもあり、引き続き屋内ではマスク着用の慎重派。きっとしばらくはこんな生活が続くのかなぁと思う。ひと口にマスクと言っても本当にいろいろなものがあり、どれを選んだら良いものやらと最初は戸惑ったものだ。COVID-19ワクチン接種が始まる前には、混み合う場所では人相が変わるほど密着する医療用N95マスクを使用していたが、普段使いにはやはり窮屈だ。しかも当時のアメリカは、マスクが身近な存在だった日本と違い、商品も情報もよりどりみどりというわけにいかなかった。そこで頼れるGoogle 先生に「アメリカで手に入り、信頼できる商品は?」と聞いてみたところ、イボルブトゥギャザーというブランド名が挙がったので試してみることにした。結果的にこれが大変具合が良く、今でも愛用している。

筆者は立体のKN9503マイクロメートル以上の微粒子を95カットマスクを愛用5枚入りで1495ドルカラーバリエーション豊富でキッズサイズも
じゃばらの不織布マスク7枚入り897ドル30枚入り3597ドルもありキッズサイズにはマスク用ステッカーが付いてくる

さて、このブランドだが、何より興味深いのはそのビジネスのサステナビリティに対するこだわりよう。商品を受け取り、まず気付いたのはパッケージ。マスクは再利用できるジップ式バッグに入って届き、100%生分解されるとある。マスク自体も可能な限りリサイクルできるパーツとそのやり方についてホームページ上で解説されている。マスク以外にも日常のパーソナルケア用品がそろい、たとえばフェイスウォッシュのパッケージは水にさらすことで完全に溶解するというから面白い。使用後は全て跡形もなく消えてしまうのだ。そしてその売り上げの 5% は、海水汚染改善のために活動する団体、テイク・スリー・フォー・ザ・シーに寄付されるそう。さらに、非営利組織のワン・ツリー・プランテッドと提携し、会計時に1ドル寄付することで木が 1 本植樹され、森林再生の一助になるという徹底ぶり。イボルブトゥギャザーのブランド名はつまり、「今日良いことをし、明日もより良いことをするために常に進化している」ということらしい。毎日使うものだから、何を選ぶかは小さいけれど大事な選択なんだなぁと考えさせられたのだった。

現在ワンツリープランテッドと共同でデンマークのユトランド半島西部に5万本の植樹計画が進行中だそう124エーカーもの限界的農地が多機能な保護林に生まれ変わる

余談だが、ニューヨーク在住の元 NHKアナウンサー、クボジュンさんが日本のテレビ番組に先日出演した際に、このイボルブトゥギャザーのマスクを着けていた。なんとなくウフフと思ってしまった。

■evolvetogether™

https://evolvetogether.com

ジュエリー・ブランドのヴィータ・フェデのデザイナー、シンシア・サカイ氏が 2020 年にニューヨークで設立。「doing good. everyday.」をキャッチコビーとし、日用品の製造・販売を通じ人と地球にポジティブな影響を与えることを目指す

■Take 3 For The

Seawww.take3.org

海洋生態学者のロベルタ・ディクソン・ヴァルク氏と青少年教育者のアマンダ・マレシャル氏が、環境保護活動家のティム・シルバーウッド氏の協力により2010年に発足。「どこからでもゴミを3つ持って出れば、何かが変わる」を合言葉に、プラスチック汚染から海洋生物を保護するために活動。

■One Tree Planted

https://onetreeplanted.org

2013年、マット・ヒル氏が世界の森林再生を目的に設立。1ドル寄付されるごとに1本植樹するシステムで、47以上の国に4,000万本以上の植樹を実現している。アディダスやロクシタンなど、さまざまなブランドやショップと提携。ウェブサイトからの募金も可能だ。

 

加藤 瞳
東京都出身。早稲田大学第一文学部卒。ニューヨーク市立大学シネマ&メディア・スタディーズ修士。2011年、元バリスタの経歴が縁でシアトルへ。北米報知社編集部員を経て、現在はフリーランスライターとして活動中。シアトルからフェリー圏内に在住。特技は編み物と社交ダンス。服と写真、コーヒー、本が好き。