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新卒優遇の日本、経験優遇のアメリカ

みんなの広場

ソイソース読者からの寄稿コーナー

バスで見かける車いす

毎日の通学や買い物でバスを利用する。シアトルに来て驚いたことは、車いすでバスに乗る人を頻繁に見ることだ。路線にもよるが、私は週に2、3回のペースで見かける。日本で地下鉄を使っていた時は2カ月に1回見かけるか見かけないかという程度だった。車いす利用者の絶対数が日本よりアメリカのほうが多いのかもしれない。しかしそれより大きいのは、出歩きやすさの違いだろう。アメリカでは、車いすの利用者に不便がないように設備を整備するように義務付けられているそうだ。設備の面だけではなく、車いす利用者に席を譲る、乗り降りを待つということを人々が当たり前に受け止めている印象を受ける。一方日本では、車いすどころか公共交通機関でのベビーカー利用が議論を呼んでいる。日本もアメリカのように寛容になってくれればいいなと思う。(ゆずりあいっ子/シアトル)

近頃の若いもんは

最近、あるイベントに参加した時、「日本人留学生ってすごい」と実感しました。彼らはイラストレーターやフォトショップ等のソフトウェアを軽々と使いこなして、ミーティングでは、様々な意見を集めいろいろな方面から解決策をさぐり、頭を突き合わせ一つの案を作っていくのです。その鮮やかさとスピード感にはただ脱帽しました。「日本人はプレゼンテーションが苦手」とは誰が言ったのでしょう。私が会った留学生に関していえば、そのような印象はまったく感じられませんでした。大勢の人の前でも堂々と自分たちの案を主張していました。生まれた時からパソコンや携帯電話が身の回りにあったので、自分の体の一部のようになっているのかもしれません。もしかしたら、電話と受話器の間にコードがあったことも知らないかも。他の年齢層の人と付き合うのは概して難しいものですが、良い面を見ようと模せずに「 近頃の若い者は……」と一方的に批判するのではなく、うまく付き合っていく方法を探っていきたいと、反省させられました。(社会人留学生/シアトル)

新卒優遇の日本、経験優遇のアメリカ

アメリカではどれだけ実務経験があるかが採用の重要なポイントになるため、学生は就職前からインターン等で経験を積んでいる。それに対し日本では新卒であることがいまだに最重要という印象を受ける。経験ゼロの人材に莫大な投資をし、手厚い研修を提供している。採用から6カ月間は研修だけなのに夏のボーナスを支払う日本企業がいくつもあることを知り、とても驚いた。それだけ投資をしても、私のように3年以内に離職する人が全体の3割もいる。企業の採用担当者には聞かせたくないが、日英バイリンガルであれば、新卒で日本企業に就職して手厚い教育を受けながら経験を積んで、アメリカ企業に転職する、というのが魅力的なキャリアパスなのではないかと思う。(人事泣かせ/シアトル)

安上がり旅行にお役立ちのネットカフェ

ここ数年、日本に帰るたびにネットカフェに泊まるようになった。喫茶店で姉と大事な話しをするために、子どもたちを1、2時間ネットカフェで遊ばせておいたのがきっかけだ。なかなか悪くないということを知り、それから新宿や池袋、浅草などのネットカフェを宿泊所代わりに使うようになったのだ。2畳くらいのスペースで半分は机が占領して、そこにコンピューターとテレビが並んでいる。イヤホンを使うし、電話の使用は禁止されているので、客は他にもいるのにとても静かだ。飲物付きで、小さくても個室だし、旅行者にとっては安上がりで助かる。最初にIDを持参して300円前後の登録料を払って登録をする。短いところは30分刻みで料金がチャージされ、利用時間が長いほど割安になる。また昼間のほうが夜より高く、私はホテル代わりに利用するので夜の割安料金ですむ。安いネットカフェだと1泊3000円だ。
以前はホステルのような所を使っていたが、コンピューターの数も少なくて不便だったし、バンクベッドで6人とか8人とかの雑居になる。それに比べるとネットカフェは狭くても個室なのでずっといい。カラオケルームを設置していたりビリヤードがあったりと各店で創意工夫を凝らしていて、同じ名前の店でも各店でそれぞれ違うので、自分に合ったカフェを見つけるには利用してみるしかない。
池袋のネットカフェでは12時間の契約だと簡単な食事が付いてくる所もあった。どこでも長時間滞在できる訳ではなく、制限時間8時間という所もあり、これがなかなかくせ者だ。夜の8時から受付のセット料金で宿泊したのだが、8時間を超えると超過料金が取られることに気が回らなかった。つまり朝の4時以降は超過料金が発生するのだ。もちろん超過料金というのは割高になる。一度そんな目に遭ったので、以来時間には注意するようになった。
浅草には安いレンタルの自転車があり、朝6時から夜8時まで借りられる。今年の4月に借りた時は1日300円だった。浅草は世界中から旅行者が訪れるので、旅行をする人には便利な機能が沢山あるらしい。レンタル自転車とネットカフェで、浅草周辺は経済的に観光を楽しめる。(安上がり旅行者/タコマ)

塾、週1回で大丈夫?

シアトルで生活する日本の子どもたちは忙しい。月曜日から金曜日まで現地校、土曜日は補習校、それにサッカー、ピアノ、空手、公文、そろばんなどなど。その合間を縫って週1、2回学習塾に通う。毎日こんなにたくさん活動していて遊ぶ時間があるのか、と心配になる。もう一点心配なことが塾の頻度である。私が子どものころ(10年前)は、週3、4回塾に通い、長期休みの間は毎日塾で勉強!ということをしていた。そのくらいしないと、志望校に受からないと思っていたし、他の習い事をする余裕なんてまったくなかった。もしシアトルで生活する子どもたちが日本の高校や大学を受験するのならば、昔の私のようにみっちり勉強している日本の子どもたちと戦うことになる。習い事を通していろいろな経験をするのはとても素晴らしいことだし、チャンスに恵まれてとてもうらやましい。ただ、みんなが受験期に苦労しないことを祈るばかりだ。(20代/シアトル)

大学の成績は重要?

アメリカに来て思うのは、アメリカの学生はよく勉強するということ。テスト前は図書館にこもって、徹夜で勉強します。進級や卒業、そしてなにより就職に大きな影響を与えるからだそうです。恥ずかしながら、私が大学生のときは彼らの1000分の1も勉強しませんでした。それでも卒業できたし就職もできました。私が日本で「シューカツ」をした際(10社弱ですが)には、学校の成績なんて全く考慮されることもありませんでした。日本では大学の名前、学生時代にどんなことに取り組んだか、社風に合いそうか等で判断されているように思います。日本国内で大学に行って日本市場だけを対象にして働くのであればそれでも問題ないかもしれませんが、海外で就職したいと思う人は、学生時代に本気で取り組まなかった結果の成績が足かせとなる可能性も十分あります。学生時代に本気で勉強に取り組んだビジネスマンと、学生時代を遊び呆けて過ごしたビジネスマンの差は、どういう形で現れるのか、今後注目したいと思います。(KW/シアトル)

いつになったら荷物が受け取れるの?

日本の家族から荷物を送ってもらった時のこと。宅配会社が平日の昼頃に配達を試みたらしく、学校から帰ると不在連絡票が玄関に貼ってあった。再配達について連絡すると、日付の指定はできるが時間の指定はできないとのこと。平日に頼んだらまた昼間に来てしまうかもしれないため、昼間留守をする私は頼めない。とすると週末か。いつ来るかわからないので一日中待機していなければならないことになる。せっかくの休日が一日つぶれてしまう! せっかく天気がよくても遊びに行くこともできない。そう思うと、日付はもちろん時間も3時間単位で指定でき、指定の時間からめったに遅れない日本の宅急便のありがたさが身に染みた。しかも今荷物がどこにあるのか追跡までできる。日本の宅急便文化は誇れるものだなんだなあ、と感じた。(FM/シアトル)