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親子で参加してみよう日本語ストーリータイムが復活!〜特別レポート

親子で参加してみよう
日本語ストーリータイムが復活!

ボランティアにより運営される、未就学児を対象としたストーリータイム「日本語のお話の会」。新型コロナ感染拡大の影響でしばらく活動を休止していましたが、2023年5月に再開し、現在はウエスト・シアトルのハイポイント図書館で毎月開催されています。

取材・文:フォーリー由香

身振り手振りを加え表情豊かに子どもたちに話しかける佐依子さん

読み聞かせを行っているのは、前任者から引き継いで11年になるというハイゼンゲ佐依子さん。「子どもたちと接することが楽しいし、癒しにもなる」と、ボランティアを続けるモチベーションを明かす。使用する絵本は、季節に合うのはもちろん、繰り返し読んでも飽きない作品を意識して選んでいるそう。同会は子どもたちが日本語に触れる貴重な機会であると同時に、親同士の交流の場にもなっている。佐依子さん自身、親子で参加したことがボランティアを引き受けるきっかけだったと言う。

同会を見学させてもらった12月14日の参加者は、親子合わせて約20人。開始時間になり、子どもたちが手を引かれ、トコトコと図書館の会議室に入って来る。その姿がなんとも愛らしい。十分な広さのある会議室は、窓から自然光が差し、明るい雰囲気。中央には柔らかいラグマット、後ろには椅子が用意され、どちらでも自由に座れる。

全員が着席したタイミングで、いよいよ読み聞かせがスタート。佐依子さんの読み聞かせは、長年の経験から得たスキルが感じられる。声に抑揚を付け、体を大きく動かし、しっかりと子どもたちを引き付ける。子どもひとりひとりの表情を確認し、対話的なアプローチを時々取り入れて変化を付けながら、自然なリズムと流れで、次から次へと絵本を読んでいく。

子どもたちはすっかりくぎ付け状態で、耳を研ぎ澄ませ、真剣に絵本のページを見つめる。聞こえた言葉を繰り返したり、知っている単語を発したりと楽しそう。いつもの絵本の登場で、常連の子どもたちから歓声が上がることも。手遊びあり、紙芝居あり、最後には工作までと盛りだくさん。約1時間があっと言う間に過ぎた。

工作は小さな子でも無理なくチャレンジできるものばかり
かわいい雪だるまアートの完成
参加するとご褒美のスタンプも

参加費は無料で、メンバー登録や事前申し込みも不要。シアトル市内ほか、遠方からの参加者も少なくない。原則、毎月第3金曜日の実施となるが、変更の可能性もあるため、Facebookで予定を確認してから出かけよう。いつ訪れても、佐依子さんが温かく迎えてくれるだろう。

初めてでも気軽にお試しを開始時間が過ぎてから途中参加もOK

当日読んだおすすめの1冊

うさぎちゃんとゆきだるま
文 あいはらひろゆき
絵 あだちなみ
(教育画劇、2005年)

Seattle Japanese Storytime

場所:The Seattle Public Library High Point Branch
3411 SW. Raymond St., Seattle, WA 98126
次回日程:1月19日(金)10:30am~
詳細:www.facebook.com/SeattleJapaneseStorytime
2023年からシアトル在住。アウトドアもインドアもいけるが、風呂なしキャンプだけは苦手。バケットリストは、象に乗ること、ノーマン・ロックウェル美術館に行くこと、モアイ像を見ることなど更新中。