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第4回ベルビュー・ワールド太鼓フェスティバル 三宅太鼓が奏でる日本の「祭」

3月3日にベルビュー高校校舎内のパフォーミング・アーツセンターで開催される太鼓の祭典。今年も豪華な演者が集まり、フェスティバルを盛り上げます!

取材・文:室橋美佐 写真クレジット:©Miyake Geinou Doushikai

「ベルビュー・ワールド太鼓フェスティバ ル」は太鼓を始めとする日本伝統芸能をシアトル地域で広めるジャパン・クリエイティブ・アーツが2014年から主催するイベントで、今回は世界的に活動する三宅芸能同志会「三宅太鼓」がスペシャル・ゲストとして演奏する。

三宅太鼓は、伊豆諸島三宅島出身の津村明男さんと3人の息子、和宏さん、秀紀(ひでのり)さん、春快(はるよし)さんからなる和太鼓グループ。三宅島で毎年7月に行われる牛頭天王祭(ごずてんのうさい)で神輿の伴奏として打たれてきた三宅島神着神輿太鼓(みやけじまかみつきみこしだいこ)を継承している。腰を落とした低い姿勢で全身を使って打ち込む「身体に響く音色」が特徴だ。明男さんは、三宅島の祭で太鼓を打ち始めてから今年で40年を迎える。2000年の火山噴火で東京へ引っ越した後は、息子たちに指導しながら神輿太鼓を舞台演奏として創り上げた。日本国内のテレビ出演やパリ・オペラ座など世界の大舞台で演奏する和太鼓集団「鼓童」の演目のひとつである「三宅」は、明男さんが教授したものだ。メンバー同士の共演も多い。

「三宅太鼓の舞台はまさに祭の再現です」と、ジャパン・クリエイティブ・アーツ代表の立石あさこさん。聴衆を巻き込んで「わっしょい」のかけ声を盛り立て、演者と会場が一体になって三宅島の祭を再現するのが三宅太鼓の舞台そのもの。「前回までの太鼓フェスティバ ル公演は演奏や舞踊を鑑賞いただくものでしたが、今回は4人がリードする祭の高揚感をぜひ体感してもらいたいです」と話す。

当日は、ジャパン・クリエイティブ・アーツから立石鈴太郎さん、あさこさん、カスケード・タイコ・ドラマーズが協演し、地域のパーカッション団体も参加予定。公演翌日の4日には、三宅太鼓メンバーが太鼓演奏を直接指導するワークショップも開催される。

日程:3月3日(土)2pm/7pm ※1時間前に開場。
場所:Bellevue HS Performing Arts Center 10416 SE. Wolverine Way, Bellevue, WA 98004
料金:大人$38、子ども(22歳以下の学生含む)$25、予約席$60
問い合わせinfo@japancreativearts.com(立石あさこ)
ウェブサイト

ハイテク関連企業の国際マーケティング職を経て2005年からシアトル在住。2016年にワシントン大学都市計画修士を取得し、2017年から2022年まで北米報知社ゼネラル・マネジャー兼北米報知編集長を務めた。シアトルの都市問題や日系・アジア系アメリカ人コミュニティーの話題を中心に執筆。