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NHLを目指す高校生選手が凌ぎを削るWHL

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選手の大半が高校生とはいえ試合ではプロ顔負けの乱闘も起きる

2013年にNBA(ナショナル・バスケットボール・アソシエーション)のサクラメント・キングスが売りに出された際、シアトルにアリーナを建設し、 NHL(ナショナル・ホッケー・リーグ)のチームと合わせて誘致する案が浮上しました。しかし、この案は実現せず、シアトルのファンがNBAの試合を 生観戦するには、少なくともポートランドまで、NHLならバンクーバーまで出向かなければなりません。
NHLの迫力には劣りますが、シアトル周辺にはジュニアリーグのチームが2つあり、気軽にアイスホッケー観戦をすることができます。ケントのショー ウェア・センターをホームアイスにしているのは、シアトル・サンダーバーズ。エベレットのエックスフィニティ・アリーナをホームアイスにしているの は、エベレット・シルバーチップス。両チームともチケットは10ドルから40ドルで、家族連れで楽しめる冬のエンターテインメントです。
サンダーバーズとシルバーチップスが所属するWHL(ウエスタン・ホッケー・リーグ)はカナダに3つあるジュニアリーグの1つで、ウエスタン・カン ファレンスにのみUS地区があり、シアトル、エベレットに加え、スポケーン、トライシティーズ、ポートランドにチームがあります。NHL傘下のマイ ナーリーグとは別のもので、将来のNHL選手やカナダ代表選手を育てるエリート養成プログラムの役割を果たしています。
ジュニアリーグでプレーできるのは16歳から20歳まで。15歳を迎える年のドラフトで指名され、入団を決意した選手は親元を離れ、チーム所在地のホー ムステイ先から高校へ通いながらプレーすることになります。つまり、チームの選手の大半は高校生なのです。18歳になればNHLのドラフト資格が得ら れ、有能選手はカナダ代表主将シドニー・クロスビーのように即NHLへ。20歳を過ぎるとジュニアリーグではプレーできなくなりますが、プレー年数に 応じて奨学金が付与されるため、カナダの大学でホッケーを続ける選手もいます。
一方、アメリカのNCAA(全米大学体育協会)加盟大学では、カナダのジュニアリーグ出身選手に試合出場資格を認めていません。カナダのジュニアリー グでは選手に食費負担程度の手当てが支払われており、これがNCAAのアマチュア規定違反となるからです。アメリカでは、たとえ高校卒業時にNHLりできなくてもアメリカの大学で学位を取得しながら、ホッケーも続けたい選手が多く、カナダのジュニアリーグのレベルは高いものの入団を敬遠する傾 向があるようです。このため、サンダーバーズ、シルバーチップス両チームともアメリカ出身選手は2人のみとなっています。[スポーツウォッチング]