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チェンバーズベイでワシントン州初の全米オープンゴルフ開催

DSCN1532 6 月18 日からタコマ近郊のゴルフ場で世界 4 大メジャーのひとつに数えられる全米オープンが開催されます。ワシントン州で全米オープンが開催されるのは今大会が初めて。開催地となるユニバーシティプレイスのチェンバーズベイは、2007年にオープンした比較的新しいゴルフ場。PGA ツアー(全米男子プロゴルフトーナメント)が行われるのは今回が初めてです。

トレイルもある見晴らし抜群のコース

タコマから10 マイルほど西の海沿いに広がるチェンバーズベイは、ピアース郡が所有する公営ゴルフ場。グリーンを囲んで 2 つのグリーンを囲んで 2 つのトレイルがあり、東側の高台にあるグランドビュー・トレイルからは起伏の激しいコースや、ピュージェット湾に浮かぶ島々が望め、海に面した西側のサウンドビュー・トレイルでは2番ホールのグリーンと3番ホールのバンカー間を歩くこともできます。全米オープン開催前後は閉鎖されますが、トレイルは無料で利用可能。クラブハウスにはレストランもあり、ゴルフをしない人でも楽しめる場所です。

注目選手はジョーダン・スピース

全米オープンにはタイガー・ウッズやローリー・マキロイなど、大物選手が出場予定。日本人では4月のマスターズ・トーナメントで5 位に入った松山英樹選手が出場資格を得ています。 しかし、今最も注目されているゴルファーは、マスターズで記録的な勝利を手にした21歳のジョーダン・スピース。 バーディ28 回と最終ラウンドで達した19アンダーはいずれもマスターズ史上初の快挙となり、1997年に優勝したウッズの記録に並ぶ18 アンダーで優勝。しかし、ウッズよりわずか5カ月年上だったため、マスターズ史上最年少覇者のタイトルは惜しくも逃しています。 スピースのキャディを務めるのは、2012 年までチェンバーズベイから3マイルと離れていないミドルスクールで数学の先生をしていた37歳のマイケル・グレラー。2006 年にアマチュアトーナメントを見に行った際、ある選手が苦戦しているのを見かね、無償でキャディ役を買って出てから面白さにはまったそうです。以後パートタイムのキャディとして経験を積み、2011年にブレマートンで行われた全米ジュニア・アマチュアゴルフ選手権ではスピースからキャディに抜擢され、優勝。スピースがアマチュア選手として出場した2012 年の全米オープンでもキャディを務め、21位タイと健闘。2013 年にスピースがプロへ転向すると、グレラーもフルタイムのキャディとして新たな人生を歩むことになりました。チェンバーズベイはグレラーがキャディ修行を積んだコース。スピースにとってかなり心強いパートナーとなりますね。

[スポーツウォッチング]

MBAを取得し某IT企業のファイナンス部門で10年勤務するも、大のスポーツ好きが高じて脱サラ。スポーツライターへ転身。「スポーツは見て楽しむもの」をモットーに年中スポーツ観戦に大忙し。www.afnjapan.comでアメフト情報も発信中。