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なでしこジャパン アジア王者の実力を、シアトルで発揮!〜特別レポート

なでしこジャパン
アジア王者の実力を、
シアトルで発揮!

取材・文:加藤良子 画像提供:日本サッカー協会

今年3月、オーストラリアで開催されたAFC女子アジアカップにて同大会初となる6戦全勝を果たし、2大会ぶり3度目のアジア制覇を成し遂げたなでしこジャパン。その勢いを携えて臨んだアメリカ女子代表(USWNT)との国際親善試合3連戦の第2戦が、4月14日にルーメン・フィールドで行われ、1対0で見事勝利を収めました!

試合当日、会場は中も外もかなり混雑していた

試合開始時の気温は7度、横殴りの雨が降る荒天の中、屋外スタジアムの客席ではカッパを着る来場者の姿が目立った。平日の火曜日にも関わらず開場時からかなりの混雑を見せていた。

当日、会場にいたシアトル在住の日本人のボランティア・スタッフは、「アメリカ女子代表がここで試合をするのは9年ぶり。その上、最近は日本の若手選手たちが活躍し始めている。地元に暮らす一人としても、日本人としても注目度の高い試合です」と期待を語ってくれた。実際、この日の来場者は36,000人を超え、シアトルで開催された女性スポーツイベント過去最多の動員数を記録した。

ワシントン大学ハスキーサッカースタジアムで行われた、試合前日の練習風景

なでしこジャパンの選手たちはアメリカの選手に比べ小柄ながらも、広大なピッチを素早く駆け相手の間合いに入ってボールを奪い、テンポよくパスをつなぐなど、随所で高い技術を見せた。

序盤は拮抗した展開が続いたが、前半では次世代のエースストライカーとして期待される浜野まいか選手が巧みなフェイントで相手をかわし、左足で鮮やかにゴール。先制点を奪った。後半は、ゴールキーパーの大熊茜選手が好セーブを重ね、日本のリードを守り切った。そのたびに歓声が会場中に轟き、スタンドは大いに盛り上がった。雨の中での勝利は、シアトルのファンにアジア王者・なでしこジャパンの実力を強く印象づける一戦となった。

狩野倫久監督

狩野倫久監督

熊谷紗希選手

長谷川唯選手

浜野まいか選手

なでしこが語る、挑戦と勝利の手応え

4月13日練習後

若いうちから海外へ出るべきだと思いますか?

長谷川選手:正解はないと思います。海外に行かない選択をしても、日本でできることを精一杯やっていれば、チャンスは何度でも巡ってきます。自分の気持ちに従ったタイミングこそが、その人にとっての正解なのだと思います。

熊谷選手:サッカーに限らず、新しい世界を見ること自体が大きな経験になります。その中で合う・合わないは必ずありますが、合わなければ日本に帰ってくればいいだけのこと。チャンスがあるなら、挑戦してみるべきだと思います。

雨や曇りの日が多いシアトルでは、気分や睡眠のコンディションに悩む人も少なくありません。大きな試合を前に、緊張して眠れなくなることはありますか?

長谷川選手:基本的にポジティブな性格なので、緊張はあまりしないです。スポーツの世界に限らず、会社で働いている方も嫌なことはたくさんあると思うんですけど、日々の暮らしの中でいいことを見つけてポジティブにやっていったら、人生も良くなるのかなと思います。

熊谷選手:ないですね!


4月14日試合後

ゴールを決めた瞬間、どう感じましたか?

浜野選手:チームを助ける得点ができて本当によかったなという思いです。

海外でのプレーと日本でのプレーに、強度の違いはありますか?

浜野選手:やっぱり海外の選手は体も大きくて、パススピードが速いです。でも、日本の選手は予測の速さも強みなので、今日はそういったところでしっかり勝てたのかなと思います。

シアトルのなでしこファンに向けて、一言コメントをいただけますか?

狩野監督:これだけ多くの方が足を運んでいただく中で米女子代表と真剣勝負ができたことに喜びを感じました。スタンドに日の丸の旗が見え、手を振るなどの交流があったことも良かったです。力強い声援の中でプレーでき、選手たちは幸せを感じていると思います。