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ミュージカル「サムシングス·アフット」&有名作品の世界を体験 「イマジン・モネ」〜イベントクローズアップ拡大版

ミュージカル
「サムシングス·アフット」
ミステリーの女王と称される作家、アガサ·クリスティーの作品をパロディー化したミュージカル「サムシングス·アフット」。オープニング·ナイトの3月8日にフィフス·アベニュー·シアターで観劇しました。
取材・文::フォーリー由香

犯人探しをリードするミスツイード役を演じたサラルディノフさん ©Tracy Martin

原作は、1939年にイギリスで出版された、アガサ·クリスティーによる長編推理小説『そして誰もいなくなった』。正体不明のホストによって孤島の家に招かれたゲスト10人が、それぞれの部屋に飾ってある謎の詩「十人の小さな兵隊さん」になぞらえて次から次へと変死を遂げ、最終的にはその名の通り、誰もいなくなってしまう。

屋敷にゲストが続々と集まる最初のシーンから、細かいユーモアを随所に散りばめた登場の仕方に、場内から笑いが起こった。フリント役のブランドン·オニールさんは、独特な表情と動きで、印象に残る人物像を創り上げていた。レディ·グレース·マンリープロウ役のアン·オールグッドさんとレティ役のポルシャ·ショーさんも、個性あふれるキャラクターを演じていたが、ひと際目を引いたのが、ホープ·ラングドン役のアシュリー·ラニヨンさん。透明感ある華やかな歌声、優雅な所作と明るい色の衣装で、最後まで圧倒的な存在感を醸し出していた。

©Tracy Marti

電話線の切断で大騒ぎしているシーンに場内は大爆笑。全部屋の電話を回収、確認していく場面も面白かった

前半の途中、突然の嵐でゲストたちは島から出られなくなる。10人目のゲストのジェフリーが現れるが、この時点で死人が出ているので彼が疑われる。ミス·ツイードが中心となって犯人を見つけ出そうとするものの、未解決のまま物語は進む。後半は、ゲスト同士の予想外のつながりが明らかになり、犯人は誰なのかと、いっそう引き込まれた。

台詞はイギリス英語のため、理解するのに少し苦労するかもしれないが、言葉がわからなくても笑えるところがたくさん。3月24日まで上演中なので急いで観に行こう!

Something’s Afoot

日程:開催中~3月24日(日)
場所:The 5th Avenue Theatre
1308 5th Ave., Seattle, WA 98101
料金:$39~
問い合わせ:☎206-625-1900、guestservices@5thavenue.org
チケット·詳細:www.5thavenue.org


有名作品の世界を体験
「イマジン・モネ」

フランスの画家、クロード·モネの代表作「睡蓮」を知っていますか?繊細でどこか温かみのある絵は、たくさんの人を魅了してきました。2月14日から開催されている「イマジン·モネ」では、そんなモネの絵200作以上をあらゆる角度から体感できます。
取材・文:榮美津稀

モネの作品のモデルになれる撮影ブースも要チェック

タコマ·アーツ·ライブによるイベントの会場は、タコマ·アーモニー。展示コーナーは3つのセクションに分かれており、最初のセクションでは、モネの人生や印象派についての知識などを学べる。実はモネが日本と関係が深いのをご存じだろうか。詳しくは、ぜひ「ディスカバリー·ルーム」を訪れて。

続いては、モネの絵画を全身で楽しめるプロジェクション·マッピング。絵が部屋一面に映し出され、まるでモネの絵の中を探険しているかのような没入型空間だ。穏やかな音楽と共に色彩豊かな優しい絵の世界を十分に味わったあとは、パリの街のカフェに座り、ひと休み。ここでは、アート制作やオリジナル·ギフトの購入ができるようになっている。

同イベントは4月14日(日)までの予定。アートや最新技術に興味のある人は訪れてみて欲しい。

モネが人物を描いた珍しい作品散歩日傘をさす女が大映しに

Imagine Monet

日程:開催中~4月14日(日)
開催時間:木日10:30am~4pm、金土10:30am~7pm 定休:月~水
場所:Tacoma Armory
1001 S. Yakima Ave., #1, Tacoma, WA 98405
料金:平日 一般$34、62歳以上$28、学生$19土日 一般$39、62歳以上$32、
学生$19※4歳以下無料(3名まで)
問い合わせ:☎253-346-1721、tickets@tacomaartslive.org
チケット·詳細:www.tacomaartslive.org